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5. 空の状況を観察しよう
雲の種類(代表的なもの)
巻雲(けんうん):すじ雲(上層雲(じょうそううん))
 ほとんどが細かい氷の結晶でできています。
 日のかさ、月のかさ(太陽や月の周りに現れる光の輪)が現れることもありませますが、雲の幅が狭い(せまい)ので完全な輪にはなりません。
 天気が悪くなる前に多く発生します。
 
巻積雲(けんせきうん):いわし雲・うろこ雲(上層雲)
 うろこのような、白い小さなかたまりが集まった雲です。ほとんどが細かい氷の結晶でできています。
 ひとつひとつの雲が小さいと天気が悪くなります。
 
高積雲(こうせきうん):ひつじ雲(中層雲(ちゅうそううん))
 ほとんどが水滴からできています。薄い(うすい)板状のものや、丸みのあるロール状の雲片が集まってできた白か灰色の雲です。天気のよいときによく見られます。
 
乱層雲(らんそううん):あま雲(下層雲(かそううん))
 水滴・雪の結晶などの混じったものからできています。
 広い範囲を覆う(おおう)灰色の雲で、太陽を完全に隠してしまうほどの厚い雲です。黒ずんだ雲ほど、よく雨を降らせます。
 
積乱雲(せきらんうん):入道雲(にゅうどうぐも)(対流雲(たいりゅううん))
 水滴と氷晶(ひょうしょう)でできています。
 まっすぐに上へ伸びた濃い雲で、山か巨大な塔のような形をしています。
 雷やはげしい雨(夕立など)を伴い、あられやひょうが降ることもあります。
 
雲形表(うんけいひょう)
分類 名称 高さ
上層雲

中層雲
下層雲
巻雲(すじ雲)
巻積雲(いわし雲・うろこ雲)
高積雲(ひつじ雲)
乱層雲(あま雲)
6〜11km

2〜7km
0.2〜2km
対流雲 積乱雲(入道雲) 5〜11km







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