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福島県剣道道場連盟
会長 佐藤 勉
 
 一言、ご挨拶申し上げます。
本年もご来賓皆様のご来場を賜り、第36回全日本少年剣道錬成大会福島県予選会を兼ねた第16回福島県少年剣道錬大会が盛大に開催できますことは、関係者一同誠に喜びに堪えません。
 私は会長就任挨拶で「和」を強調し、昨年度の本大会の挨拶にさせていただきました。お陰様でその意図を幾分かはご理解を戴き、少しずつ良い方向に前進していると考えておりますが、まだ一丸の姿にはなっておらず、なお一層の努力をしなければ、本県の道場連盟の発展を望めないと頭を痛めていることも事実であります。
 具体的に申し上げますと「剣道大会には参加するが、他の行事には参加せず」の道場もあり、組織が円滑に運営できておりません。剣道修行の目的は「勝敗を争う事でない」ことは皆さんご承知の通りであります。各種行事を通して「世に貢献」できる「人間育成」にあります。その目的達成のため、剣道を学ぶ各団体が集い活動するのが組織であります。このことをしっかり団員や保護者に「教え伝える」ことのしない指導者が存在し組織の強化が出来ずおります。
 「道」とは、命懸けで「徳」を養うことだと学んできました。
 「徳」とは、明るい心 清い心 善悪のわかる心 思いやりの心 がまんの心 人を人として愛する事のできる心 損得でなく善悪で判断する心 等々、数多くありますが、この「徳」の養成を目指し、本県剣道連盟に所属する各道場が、積極的に、率先垂範して、各種行事に実践行動する姿が強化されれば、組織が一丸となり、多くの良き「思い出」を子ども達や保護者の皆様に残すことが出来るものと確信するのです。
 そして、その実践行動があってこそ、先人の教えである「交剣智愛」が生まれ、剣道を継続してきたことに感謝していただけると考えるのです。
 ただ単に剣道の技術や勝負の喜びを教えてしまったら大きな間違いになりましょう!自己確立のため、各道場の指導者 保護者が各種行事に積極的に参加、行動する姿が構築されれば三位一体となり、本県道場連盟の発展は必ずや達成できるもと考えております。
 そして、その姿から、親や子も多くを学び成長するに違いありません!どうか、このことも考えながら、本大会を過ごして戴きたいと思います。
 昨年度も申し上げましたが「みんなで汗して、みんなで感動」を本県剣道道場連盟の基本的な姿勢にして活躍していきたいと思います。三位一体の姿勢を継続し「世のために役にたつ」子ども達を育てていきましょう!
 わたしたち、指導者や保護者が行動を通して良き見本となれば、子ども達は必ず良き人材になることを信じて欲しいと思います。
 「剣道」を通して、子どもも親も五常の徳「仁・義・礼・智・信」を深く学び世に貢献していきましょう!
 最後になりますが、本大会の開催のため非常なご苦労を戴きました事務局長の渡部先生はじめ関係の皆様に感謝を申し上げ挨拶と致します。








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