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三重県剣道道場連盟
会長 川口洋二
第25回三重県少年剣道錬成大会をNKK津製作所体育館に於いて開催致しましたところ県下各地より多数の選手諸君のご参加いただき盛大に催すことが出来ました。本大会にあたりご尽力戴きました大会役員並びに関係者の皆様に衷心より敬意を表します。
本大会は(財)全日本剣道道場連盟事業の一環として県下の小・中学生を対象に剣道の正しい普及並びに心身錬磨と相互親睦を図りつつ日本の将来を担う少年の健全なる育成に資するという趣旨を掲げさせて戴いております。そして優秀な成績を残されたチーム並びに個人戦に優勝された選手は7月25日、26日に東京日本武道館において開催されます全日本少年剣道錬成大会及び個人錬成大会に出場出来るなど意義深い大会であります。選手の皆さんには日頃錬成された成果を存分に発揮され今大会の趣旨を大いにアピールして戴きたいと思います。
さて現代社会においては高度機械化、都市化、情報化などによる急激な転換期にあり、多くのプラスの産物をもたらしていますが、一方では豊かな生活の歪みが子供たちに赤信号を点滅させています。我慢強さや意思の強さが育たず、「ひよわ」「わがまま」「人間関係づくりが苦手」「自立心や創造性が育たず、依存心が高い」「自分をコントロールできない」など現代っ子の特徴を表す言葉に事欠きません。小学生4〜6年の子供たちに「剣道をやってよかったと思っていること」をたずねたところ、体力や技能の上達の他に、多くの友達ができ我慢強さや礼儀正しさが身についたといった声が多く聞かれました。今や野球、サッカーに続いて参加人数の多い剣道を学ぶ子供たちの健全育成への努力と無限の可能性を開発するために常に愛情と英知をもって子供たちと行動することを21世紀最初の大会にあたり改めて誓わせていただき、ご挨拶とさせていただきます。








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