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ご挨拶
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(財)全日本剣道道場連盟
元文部大臣
会長 松永 光
 
 第24回島根県少年剣道錬成大会が、松江市において関係各位のご協力のもと盛大に催されますことは、主催者として誠に喜びに堪えません。
 本大会は昭和六十一年度(15年前)から各都道府県剣道道場連盟の協力を得て、県下組織の活性化、少年剣道の普及促進を目的に各県単位で、開催されてきたものです。又、毎日新聞社が大会の特別後援ということで新聞紙面等でご支援頂き本当に有難く深く感謝しております。
 明治維新より百数十年が経ち、剣道の技術や精神も時代と共に変遷しております。しかしながら、剣道道場主は真の剣道とは、本来の武道とは何か、を常に自問自答しながら日本の伝統文化剣道を伝授して行くことは極めて大切なことであると思います。また、全日本剣道連盟も剣道試合 審判規則改正や、社会体育指導者認定制度の充実等で、剣道を正しく広く伝えていく努力をしておられますが、剣道界の各団体と一致協力して剣道の普及伝承を図っていかなければならないと思います。
 剣道道場の隆盛には、親しみやすさ、厳しさ、爽やかさ、そして幼年から熟年までの精神と技術の交流が必要であると思います。道場の雰囲気造りと指導者の資質向上並びに連盟本部としての普及環境整備が強く要望されるところであります。
 本日は、国の宝である夢多き少年少女剣士がさわやかな竹刀の音をこの会場一杯に響かせ、武道精神の根源である旺盛な気力、克己心並びに忍耐力を持って立派な試合を行い、互いの研鑽錬磨に努めて頂くようお願いします。
 二十一世紀は教育の時代、そして環境の時代と言われており、知育、体育、徳育をさらに充実して、心身共に健康で豊かな心を備えた少年を育成することこそ日本の繁栄と世界の平和につながるものと思います。そうした人間を育成することに最も適しているのが剣道であることは間違いないところであり、多くの識者が認めているところであります。
 本日の大会が皆様のご支援のもと、剣道を通じて立派な少年少女育成という大事な目的を達成する機会となり、そして日頃より剣道を指導しておられる各道場の一層のご発展をお祈りして、私の挨拶といたします。
 
 
 
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島根県剣道道場連盟
会長 福田 明正
 
 平成13年度、第24回島根県少年剣道錬成大会が新加盟の大東西少年剣道クラブをはじめ、県下各地域から26団体が参集し、盛大に開催できましたことは誠に意義深いことで心よりお慶び申し上げます。
 昨年は、日本武道館で行われた第35回全日本少年剣道錬成大会、第25回全日本選抜少年剣道個人錬成大会に小学団体の部は猶興館、雲神会、久佐、荒木、川津、法吉、木積、忌部の8チーム、中学団体の部は猶興館、雲神会、玉湯、木積、久佐の5チーム、個人の部 小学生は森井悠太(猶興)、中学生は山田直紀(猶興)の両君が出場。団体、個人ともに全国の強豪を相手に精一杯頑張りました。剣道は人間形成を目指し、心身を磨き、知性を深め、礼儀作法を身につけた秀れた人づくりが目的であります。そこで、全日本剣道道場連盟では毎年剣道活動で優秀な指導者、団員を表彰し、少年の健全育成と国際感覚の養成を目的に実施されています。この表彰に本県から指導者は山田芳雄先生(雲神)、少年団員は小白金充洋(雲神)柏木恭平(猶興)の両君がそれぞれ本日受賞されました。皆様と共にそのご健闘を讃え、心から拍手を送りたいと思います。
 本大会は、将来を担う夢多き少年少女剣士の皆さんが一堂に会し、日頃習練した技と力を思う存分に発揮され、自己のベストを尽くし、悔いのない試合をすると共に、相手の良さも学びとり、心身共に錬磨して、自分自身の良き思い出となることを期待いたします。
 終わりに、本大会の開催にご尽力いただきました役員をはじめ、関係の皆様方に深く感謝致しますと共に、剣道道場連盟の益々の発展を願い、私の挨拶といたします。








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