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ご挨拶
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(財)全日本剣道道場連盟
元文部大臣
会長 松永光
 
 第17回大分県少年剣道錬成大会が、三重町において関係各位のご協力のもと盛大に催されますことは、主催者として誠に喜びに堪えません。
 本大会は昭和六十一年度(15年前)から各都道府県剣道道場連盟の協力を得て、県下組織の活性化、少年剣道の普及促進を目的に各県単位で、開催されて来たものです。又、毎日新聞社が大会の特別後援ということで新聞紙面等でご支援を頂き、本当に有難く深く感謝しております。
 明治維新より百数拾年が経ち、剣道の技術や精神も時代と共に変遷しております。しかしながら、剣道道場主が真の剣道とは何か、本来の武道とは何か、を常に自問自答しながら日本の伝統文化剣道を伝授して行くことは極めて大切なことであると思います。また、全日本剣道連盟も剣道試合・審判規則改正や、社会体育指導者認定制度の充実等で、剣道を正しく広く伝えていく努力をしておられますが、剣道界の各団体と一致協力して剣道の普及伝承を図っていかなければならないと思います。
 剣道道場の隆盛には、親しみやすさ、厳しさ、爽やかさ、そして幼年から熟年まで精神と技術の交流が必要であると思います。道場の雰囲気造りと指導者の資質向上並びに連盟本部としての普及環境整備が要望されるところであります。
 本日は、国の宝である夢多き少年少女剣士がさわやかな竹刀の音をこの会場一杯に響かせ、武道精神の根源である旺盛な気力、克己心並びに忍耐力を持って立派な試合を行い、互いの研鑚練磨に努めて頂くようお願いします。
 二十一世紀は教育の時代、そして環境の時代と言われており、知育、体育、徳育をさらに充実して、心身共に健康で豊かな心を備えた少年を育成することこそ日本の繁栄と世界の平和につながるものと思います。そうした人間を育成することに最も適しているのが剣道であることは間違いないところであり、多くの識者が認めているところであります。
 本日の大会が皆様のご支援のもと、剣道を通じて少年少女育成という大事な目的を達成する機会となり、そして日頃より剣道を指導しておられる各道場の一層のご発展をお祈りして、私の挨拶といたします。
 
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三重町長
芦刈幸雄
 
 第17回大分県少年剣道錬成大会が、本町で開催されるに当たり、歓迎のごあいさつを申し上げます。
 県下各方面から多数のご参加をいただきまして、厚くお礼を申し上げます。
 現在は、生活が豊かになり、心の在り方が問われ、特に、次代を担う青少年の健全育成が社会問題となっておりますが、剣道着をつけた皆さんの姿を拝見するたび、頼もしく心強く思っております。
 剣道は、勝ち負けを決する試合形式で技を競い合いますが、大切なことは相手を倒すことではありません。自己研鑚こそが剣道の精神なのです。日々、練習を積み、精神を鍛え、体力をつけ、技を磨いていく。そこには自らとのたたかいがあり、それに打ち勝たなければなりません。それに打ち勝つことのできた者だけが試合に臨んで人に勝つことができます。一方、試合で負けても、自分に勝つという場合もあります。自分で設定した目標に到達できたときには、人に負けても自分には勝ったといえるでしょう。
 ご存じのように、「健全な精神は健全な身体に宿る」と申しますが、いまの日本に最も望まれるものは健康であり、人として正しい道を歩もうとする健全な精神であります。本日の大会を通して皆さん方が、武技のみならず、気力、体力並びに品性の向上をはかられることは、誠に意義深いものがあると存じます。
 そうしたことを考え合わせますと、ここに盛況に剣道大会が開催できますことをお歓び申し上げますとともに、本大会開催のためにご尽力された関係各位に対しまして深甚の敬意を表します。
 今後とも、本大会のご発展と本日ご参加の皆様のご健康をお祈りいたしまして、私のごあいさつといたします。
 
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大分県剣道道場連盟
理事長 成田三吉郎
 
 平成13年度、大分県少年剣道錬成大会が今年も三重町総合体育館(フレッシュランドみえ)で開かれる。
 コートとも四面取って充分余裕のある広さなので少年剣士諸君はのびのびと平素の実力を発揮して欲しい。
 今年の大会も例年通り二つのテーマをもって行われる。一つは剣道少年団活動の一環としての意見発表である。各道場の小中学生剣士が、剣道を学びながら、或は、活動を実践しながら得た、その経験をまとめて発表するもので、毎年その健な気な内容は少年であるだけに感動的である。発表されたもののうちから、さらに県代表が選ばれて、九州ブロックを経て、全国大会に出場する。
 他の一つは、夏休み中、日本武道館で開かれる全日本少年剣道錬成大会への県代表として出場する選手(小中団体、個人各一)選考の予選を兼ねて剣技の優劣を決するものである。大分県代表は過去に於て輝かしい戦績を残しているので、今年も頑張っていただきたい。
 本日の大会が、少年剣士諸君の平素の練習の成果を充分に発揮して、悔いのない、充実したものであることを願ってやまない。
 御健闘を祈る。








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