本日ここに、第19回全日本都道府県剣道道場対抗優勝大会並びに第19回全日本小・中学生女子個人選抜剣道錬成大会が、全国各地から多数のご参加をいただきまして、カシマスポーツセンターを会場として盛大に開催されますこと、誠に光栄であり心から歓迎申し上げます。

鹿嶋市は東に雄大な鹿島灘、西は風光明媚な北浦に挟まれ、千古の歴史のある鹿島神宮は東国三社のひとつに数えられており、武の神として武甕槌神を祭って古来皇室や藤原氏そして多くの武将の崇敬を集め、剣聖・塚原卜伝を輩出した土地柄でもあります。

また、鹿島アントラーズのホームタウンとしても知られており、来年予定をしているワールドカップサッカー大会やインターハイの開催地として、広域的な交流を支える交通網や都市機能を充実させるための基盤整備を急ピッチで進めており、魅力あふれる中核都市を目指しながら、21世紀の新しいまちづくりに邁進しているところでございます。

さて、日本の伝統文化である剣道の技と心は、悠久の時の流れの中で育まれ、人格形成に大きな影響を与えてまいりました。その先人の技と心を理解し実践することは、剣道を極める上でも、日本及び日本人の歴史や文化を知る上でも欠かすことのできない大切な要素であります。

本日出場されます選手の皆様には、日頃錬磨されました成果を遺憾なく発揮されますとともに、本大会を契機になお一層広く剣道の振興に貢献いただきますよう期待するものであります。

最後になりましたが、本大会の開催に当たり、ご尽力いただきました諸先生方並びに各関係者の皆様に敬意を表しますとともに、大会のご成功と日本剣道界の益々のご発展を祈念しまして祝辞と致します。