はじめに
昨今の著しい社会環境の変化や、急速な高齢社会の到来、また労働時間短縮に伴う余暇時間の増大によって、人々の健康づくりに対する関心は、ますます高まってきています。
このような状況を踏まえ、日本財団では、年齢、障害、地域を越え、いつでもどこでも誰もが親しめる「生涯スポーツ」の活性化を重点項目に掲げ、健康増進のみにとどまらない豊かで生きがいのある生活を楽しむことを目的とした事業を幅広く実施しています。
その一環として平成3年度から平成10年度までの8年間に、全国103ヶ所にわたり屋内ゲートボール場「すぱーく」の建設にご協力させていただきました。
香川県国分寺町に「すぱーく」の第一号が完成してから今年でちょうど10年が経過します。これを一つの契機とし、全国の「すぱーく」の日頃の管理運営状態や利用状況等を把握するアンケート調査を実施いたしました。
この調査結果を基に、「すぱーく」の現況を分析し、また、今後もより良く「すぱーく」を活用していただくため、お寄せいただいた回答の中から、参考となる活用事例や、設備・利用面での工夫点等を紹介する報告書を作成いたしました。
本報告書を一助として、「すぱーく」が、ゲートボールはもとより生涯スポーツの発信基地として、また、子どもから高齢者まで地域の人々の交流の場として多目的に活用されることを願っています。
各位におかれましては、ご一読いただき、ご忌憚のないご意見を頂戴できれば幸いです。
本調査の実施にあたり、ご協力いただきました全国の「すぱーく」所有者、管理運営者、利用者等の皆様方に厚く御礼申し上げます。
2002年3月
日 本 財 団
公益・福祉部 公益振興課