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ごあいさつ
財団法人 日本太鼓連盟
会長 津田 正
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 財団法人日本太鼓連盟は、1997年11月設立以来、今日では34都道府県に支部が設置され、加盟団体数は800を越え、その会員総数も2万2千人の組織として発展してきております。また、資格認定制度に基づく公認指導員、技術認定員の総数もそれぞれ236名、1,649名と着実に増えております。今後は、全国講習会に加え、支部主催による支部講習会の開催が増えることにより、さらに、これら有資格者が増えていくと思われます。
 2002年から中学校の音楽時間に和楽器(太鼓等)が取り入れられます。すでに、各地域の学校から各支部へ太鼓の指導依頼がなされており、今後は、さらに日本太鼓と学校教育との関わりが強くなると思われます。
 このため、当財団といたしましては、これら指導者の育成、増員を図り、積極的に対応していく所存であります。
 海外においては、太鼓の演奏が「日本の心」を伝えるものとして高く評価され、当財団が設立されてから今日までに、25カ国で公演を行い、大変な好評を博しました。また、今月末からは海外の拠点づくりのため、アメリカ・ロスアンゼルスにおいて太鼓会議並びに公演を行う予定です。
 このように日本太鼓が脚光を浴びる中、第11回日本太鼓全国講習会が長野県・穂高町牧区体育館を中心に開催されますことは誠に喜ばしいことであります。
 全国からお集まりいただいた太鼓愛好者の皆様には、日本を代表する一流講師の指導のもと、技術の習得は勿論のこと、太鼓の歴史や礼節を学びとっていただきたいと思います。あわせて日本太鼓を通じ、全国の仲間と交流を図り、友好を深めて、太鼓との出会いがそれぞれの胸に残る講習会とされますことを期待いたします。
 最後になりましたが、今回の講習会にあたり、ご後援、ご協力いただきました文化庁、長野県、長野県教育委員会、日本財団をはじめ、関係団体並びに細部にわたりご配慮いただいた主管団体の財団法人日本太鼓連盟長野県支部、そしてご指導いただきます講師の先生方に心から感謝とお礼を申し上げます。
 
財団法人 日本太鼓連盟長野県支部
支部長 小口 大八
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 財団法人日本太鼓連盟主催の「第11回日本太鼓全国講習会」が、日本財団の支援を得て、日本アルプスの主峰穂高山麓、穂高町において開催されますことは大変光栄なことであり、また、喜ばしいことであります。
 長野県支部(長野県太鼓連盟)は、全日本太鼓連盟の頃より3回の講習会を開催し、一昨年の講習会を含めますと、今回で5回目となります。このことが当県の太鼓人口増になり、今やチーム数も全国一の60団体を有しております。1978年のやまびこ国体では416人、そして1998年の長野冬季オリンピックにおいては、2000人の揃い打ちにつながりました。また、閉会式では主役を演じ、600人による信濃田楽勇駒は、世界36億人の人々に強い感動と深い感銘を与えて、正に祭太鼓から音楽太鼓への位置づけが確立されました。そして、国際的な音楽芸術の一環として認められ、無限の可能性を期待される存在となりましたことに改めて感謝を申し上げる次第であります。
 長野県支部は、昭和51年創設以来、現在に至る25年間、常に日本太鼓界のフロンティアとして、太鼓を中心とする伝統音楽や民族芸能を保存・伝承・振興してまいりました。また、太鼓を新しい音楽活動の具として、ふれ愛・話し愛・助け愛の三愛運動を推進し、地域文化の交流促進を図り、豊かな情操と質実剛健なる思想の涵容と香り高い県民文化の創造育成発展を促し、青少年の健全なる心身の練成に寄与するために積極的に事業を展開してまいりました。特に今回は、来年より実施される中学生の邦楽必修科目に取り入れられる太鼓の理解と普及、さらに指導者の育成、技術認定試験とに向けての意義深い講習会であります。支部長小口大八をはじめとするベテランスタッフ揃いの会員一同は、過去多くの経験を十分に生かしながら所期の目的達成とその意義を全うし、前回にも増して素晴らしい講習会とすべく意を新たにしているところであります。
 また、本会の講師は、それぞれの流派を極められた日本太鼓界トップレベルの先生を網羅しており、受講生の皆様には必ずや満足され、実り多きを得られるものと確信いたしております。
 最後に、本会遂行に当たりご支援いただきました文化庁、日本財団、(財)日本太鼓連盟、長野県、穂高町ほか多くの関係団体と講師の先生方に心から感謝申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。








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