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希望の家 「希望太鼓」
(鳥取県)
演奏曲/「希望太鼓」
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 希望の家は鳥取県中部の城下町、倉吉市のシンボル打吹山(うつぶきやま)の麓にある成人施設です。打吹山は羽衣伝説の残る山で、天女の子どもたちが母を求めて山頂で太鼓を打ち、笛を吹いたと伝えられています。その伝説の地で、私たちは太鼓を作り、叩いています。
 今から15年前の昭和61年(1986年)秋、当時、原木から製品まで一貫して作り上げる職人としては、中国地方でただ一人の太鼓司・沢田光男氏より、「希望の家でも、太鼓を作ってみないか!」とのお話を頂き、太鼓作りなど全く経験のない利用者・職員が沢田氏の厳しい指導の下、昭和62年春に5つの和太鼓を完成させました。そして、この5つの太鼓を元に太鼓連「希望太鼓」を結成、演奏活動もスタートしました。そして、地道な演奏活動、地域との交流の中で、利用者も次第に積極的になり、現在では地域の祭りや各種イベント、施設行事等、年間約20回の演奏を自信を持ってこなしています。
 また、太鼓作りの方も自分たちで叩くものばかりにとどまらず、平成7年(1995年)より本格的な生産・販売へ乗り出し、現在までに約30個、施設・学校・公民館・地域の太鼓連・神社・仏閣等様々な方面へ販売いたしました。販売先も県内から中国地方にまで拡がり、今後更なる拡大も目指しています。
 これからも、一層、太鼓作りと、演奏の腕に磨きをかけ、地域との交流を深めて行きたいと思っています。
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