8.成果
当事業では、ジェットスポーツ競技の落水者保護を主目的とした、ネックガードの試作開発を行ったが、防護型救命胴衣に取り付けて、ガスボンベ使用による膨張式ネックガードを開発することができた。
通常は、救命胴衣の襟の中に収納され、落水時は手動または自動的に膨張し、その気室が後続艇から確認し易い大きな黄色のもので、衝撃も大きく吸収し、落水者の保護に役立つものである。
各種試験結果からも、衝撃の緩和が十分可能であり有効に作動することが確認できたまた、直接ネックガードに接触しなくてもヘッドレスト的効果もあるはずである。
しかし、直ちに実用化するには、退避行動、膨張作動方法等の面で未解決の面も残り、更に、競技会の参加選手や運営者の理解を得る必要があり、今後の課題として残った。