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10 ギャラリー絃燈舎 
台帳番号140
上の町864
 
概要 敷地は南北に往来する島原街道に面して東側に位置し、間口約6m、奥行き約25mの鰻の寝床のように細長い。主屋は妻入で街道に西面し、北側を上手とする。
 主屋主体部分は、桁行5間半(10.9m)、梁間2間半(4m)、入母屋造桟瓦葺き妻入で、本二階建である。正面と南面に桟瓦葺きで半間の下屋が付く。外壁は真壁造縦板張りである。
主体部分の一階の間取りは、入口を入って表に土間部分を設け下手半間が通り土間である。床上部は、3室が1列に並ぶ。主屋裏に中庭をつくり、その奥は離れ座敷が建つ。階段は上手表に取付け、二階は1室のギャラリーとして活用する。
 
特徴 棟札はあるが、年代が書いていない。年代は大正8年(1919)建築と伝える。絃燈舎は、本来旧福武歯科医院として建てられた建物を改造し一階を和楽器ショップ兼演奏練習所、二階をギャラリーとして再生した建物である。当初は1階表が待合室、2階は診察室として使われていた。明治以前の町家は平入で大壁造漆喰塗りであるが、当家は妻入で真壁造板張りの町家である。大正時代の形式を示す代表的な町家である。
 
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棟札とその読み
 
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ギャラリー絃燈舎
 
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ギャラリー絃燈舎桁行断面図1/100








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