県立体育館
S.A (会場施設班)
「自分の担当をこなすのに無我夢中」
WGのボランティアに登録したものの、どのような係につくかわからないまま事前研修などに参加しているうち、6ヶ月前になってようやく正式配属されたのが、全くルールもわからない柔術競技でした。
競技運営のスタッフは、まるで面識のない混合チーム。しかし、競技を無事終了させるために競技ビデオを参考にしながら、スタッフ一同一生懸命がんばりました。競技がすべて終了するまで、自分の担当をこなすのに無我夢中で、会場の後かたづけが終了したら放心状態のありさま、終わったという感動を実感したのは、打ち上げパーティーの時でした。
見ず知らずの人々と共に大会を運営し、さらに、各国の選手・役員、観客に満足してもらえたという充実感は、ボランティアとして何物にも代え難い思い出であり誇りであります。
最後に、このようなチャンスを作っていただいたWG組織委員会のメンバーに深く感謝を申し上げます。
木村 久和 (総務班)
「この感動を国体につなげよう」
「秋田ワールドゲームズ2001」が秋田県民の「心のやさしさ・ひたむきさ」で、世界各国から参加した3,900人の選手、役員と30万人の観客の心が一つになる素晴らしい大会だった。
大会のスタートを飾る開会式は、秋田の誇る古い歴史のある郷土芸能が一堂に会し、それに現代風にアレンジされた民謡や、手踊り、モダンダンスはレベルも高く、大合唱は観客の心をゆさぶる見事なものだった。この開会式の盛り上がりが各競技会場にも効果が現れ、前売・当日券とも完売。心配していた観客動員が30万人となったこの大会は秋田県民の底力を見せ「やればできること」を教訓として私たちの心に残してくれた。
私はWGにスペイン語ボランティアとして参加した。南米ウルグアイでJICAシニア海外ボランティアとして二年間派遣され帰国した直後に秋田でWGが開催される事を知り、若い時もインドに日本稲作指導で3年間妻と二人の子どもと共に過した合計5年間も外国でお世話になった恩返しのつもりで参加したが若いスタッフの行動力、やさしさにふれ毎日が楽しく頑張れたことに感謝している。
スペイン語しか話せない選手も多く、柔術の試合で「ケガをした青年がスペイン語で何を話しているかわからないので来てくれ」と医療救護班から連絡があり行ってみると「右肩が痛い」と言っていたが、幸い骨に異状がなく、次の日の試合に元気に出ている姿を見てホッとした。
総務班で会場本部にいたので全体の動きを見ることができたが、スタッフがそれぞれの持ち場で任務を忠実に果たしてくれたので、トラブルもなく大会運営がスムーズに行われたと思っている。
時同じくして私には身に余る光栄な話があった。8月14日WG開会式直前に皇居に於いて紀宮さまにご進講する様にとの連絡を受けた。ウルグアイ公式訪問を前に任国農業事情や教育などの説明をした際、秋田WGのお話もしたら紀宮さまは「WGが秋田で開催されることはすごいですね」とお言葉をいただき頭が下がりました。
最後になりましたが、秋田WG2001開催の英断と誘致決定していただいた寺田知事、秋田県議会に、県民の一人として心からの感謝と敬意を表したい。 この感動を次の19年国体につなげようと思う。
石井 ひとみ (選手管理班 選手招集係)
「研修の内容と全く違う流れ!でも班長さんの指示でクリア。感謝!!」
私がボランティアに応募したきっかけは、趣味のフランス語が試せるいい機会と思った事でした。語学講座には参加していたものの、開幕が近づくにつれ、不安でいっぱいに…。しかし、同じ班のメンバーが皆明るく気さくで、3日間という短い期間でしたが、とても楽しく参加できました。
当日になって研修の内容とまるきり違う流れとなったりして、かなり戸惑った事もありましたが、班長さんの的確な指示のおかげで何とかクリアできました。感謝!!
たくさんの外国選手とコミュニケーションできました。珍しい競技が沢山ありましたね。
この大会を通じて思ったのは、大会の準備・運営をしてこられた事務局の方々は大変苦労された事だろうという事でした。本当に御苦労様でした。
私にとっては得るものの多い10日間でした。選手の方々も、今ではそれぞれの国で、また4年後を目指してがんばっている事でしょう。
私達もこれを機会に、前向きにいろいろな事に挑戦していきたいものですね。
プリンパフェ

(選手誘導係)
「助け合いの大きさなどあまり考えないことも考えて」
家から会場までの距離が長く、研修会にも行けなくて残念でした。また、大会当日も電車の都合で時間に遅れて行ったけれど、周りの人がその分サポートしてくれたのでとても助かりました。
今回のボランティアで私は、国際交流を目的としていたのですが、実際は、もちろん国際交流もできたのですが、それだけでなく、助け合いの大切さなど、普段あまり考えられないことも考えることができ、とてもいい経験をすることができたと思います。
この経験を生かし、これからもいろいろなボランティアに積極的に取り組んでいきたいと思います。
佐藤 詔子
「WGの大会をふりかえって」〜もう少し前から宣伝があれば〜
私は、秋田でこんなに大きな大会が開かれるなんてー、素晴らしい。絶対ボランティアに参加しよう、と、心密かに思いました。でも、あまり、まわりの反応がいまいち 物好きなー、そんな冷ややかな感じでした。
でもだんだん大会が近づくにつれ、世界各国の人達がくる〜〜。そんな大きな大会なのだ、と、解って来た感じでした。もう少し前から宣伝がゆきわたっていたならば、今思うと残念に思います。 私は、ほんの片隅でしたが参加できましたことに本当に喜びをかんじました。
今更ながら、外国人の方に話かけられたとき、パニックになって、なんにも出てこないーーー、悔しい、〜〜、残念 なんにも役にたたなかった。もっと勉強していればよかったなーと思いました。 そして若い人達と一緒に出来たこと、友達が出来たこと、県庁の職員の人達が一生懸命に頑張っている姿をみてまたまた感動しました。本当にご苦労様でした。
みんなの力がこんなにも、大きな大会を創るのだなあと、本当に感動しております。
お世話になった皆様有難うございました。
佐藤 真知子 (警備係)
「ハッピーな3日間。ありがとう」
今、振り返ってみれば一言でいって感動、感激の3日間でした。私が配属されたのは、合気道・柔術の会場。名前は知ってても見るのは初めての競技。ごつい選手ばかりと思っていたが、意外とホッソりした方も見かけられた。
そんな中で最終日に、世界柔術連盟の会長が、ボランティアルームに来られ、「選手・レフェリーの方々が競技に集中できたのはスタッフ、ボランティアの皆さんの働きによるものが大きい」とお誉めの言葉を頂いた事、こっそりヘーシンクさんからサインをもらった事、片言の英語が通じコミュニケーションがとれた事など、書き切れない思い出がたくさんできました。
本当にハッピーな3日間でした。ありがとうございました。