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秋田空港アテンド業務
8月22日 あの台風の1日
 ★台風が近付いていた為、前日頃からarrivalが全く掴めない状況。
 昨晩、最終便で着いたオランダ綱引き女子の役員一人をID発行の為県庁MACに連れて行ったが、承認が取れないとかで時間がかかり帰宅が夜12時過ぎる。翌日は、急きょ朝一便に変更したラグビーの選手の誘導の為、朝一で空港へ出勤。ライフセービング、ビーチハンドなど、シャトルバスを使わず独自の輸送手段をとる競技が同時にあった為、誘導が大変だった。
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空港・バゲッジクレーム内
写真:秋田魁新報社提供

 そして、台風の為の混乱で、バスの台数の手配がまったく読めない。最終便では、戻ってくるバスを20〜30分待って空港最後のバス発車になる。
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到着ロビー
写真:秋田魁新報社提供

9:00
空港集合−今日は、トラベルプランからみて凄い人数が来る予定。
トラベルプランはあてにしてないにしても、台風が近付いている事もあり大きな混乱は避けられない。
 
9:05
arrival−ラグビーの選手以外にも台風を見込んで予定外にぞくぞく到着する。
とにかく第3駐車場まで誘導してから、目の前にいる選手役員のホテルを次から次と聞き出し、乗るべきバスへ誘導する。アテンドの人に困ったら遠慮しないで携帯に電話してくださいと電話番号を渡す。(終日アテンドに言い続ける)現場を知らない本部より、現場の人間の方が判断できるのは確かだと思う。空港と本部とバスの情報はほとんど私を通過してくれた。
窓口が同じ人と言うのが良かったと思う。たまたま14日間毎日空港にいた人が私しかいなかったから来た仕事だけど、こんな私でも役に立ってると思うと嬉しい。
私がするのは「判断」ではなく、あくまでも「判断の手配」でも、やりがいはあった。私には珍しく緊張感より責任感の方が遥かに大きかった。
待っている時より、アライバルが来てからの方が度胸が座っている自分に気が付く。
 
10:10
東京便、関空便、すべて遅れる。
選手宣誓した成田童夢くんから「うちのおばあちゃん到着しましたか?」と携帯に電話がかかってくる。が、まだ到着しない。
 
11:00
童夢君のおばあちゃん到着。すぐ電話をする。まだ中学生とは思えない程しっかりと敬語を話す童夢くんに感動する。
丁寧に何度もお礼を言われてとても嬉しかった。
(相変わらず到着は遅れているし、予想外の到着も多数。いつもなら17時くらいから19時近くまでフライトの開き時間があるのに、遅れの為ひっきりなしにアライバルがある。朝から、心休まる暇がない。でも、緊張で疲れもでない。多少の時間はあっても食事がのどを通らない)
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17:00
遂に雨がふってくる。班長の判断で急きょ搭乗場所を屋根のあるリムジン乗り場の後方に変更。規則が厳しい空港だが、班長が空港管理事務所の方だったので、手配も手際もさすがに非常にスムーズ。
 
17:30
一般客が出るまで、バゲージクレームで待機しているはずの選手たちがぞろぞろとロビーへ流れてきてしまった。水上スキーなど荷物の大きい人達もいる。
この時はばかりは空港ビルの自動ドア付近がとても狭く、不便に感じられた。
全体を効率よく誘導するのは無理!とにかく目の前の人を確実に誘導していく事だけを考えて業務する。ホテルによっては、夕飯が間に合わない為、各ホテルに連絡後それらのホテルに先に行くバスルートを作る。そのアレンジに選手達から感謝される。始め機嫌の悪かった選手たちからも「ありがとう」と感謝される。嬉しかった。
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出迎え
写真:秋田魁新報社提供

20:50
最終便到着。先便でバスが思いがけず多く出た為、戻ってくるバスを待つ。
待っている間も、選手たちから質問攻め。暖昧な返事をしないよう、できるだけ確実な情報をと一つ一つホテルなどに確認しながら答える。
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シャトルバス
写真:魁新報社提供

21:30
最後のバスが発車する。残った人達全員から大きなため息。ほっとしたため息だ。
これから添乗業務が始まるアテンドさんたちの大変さを考えると申し訳ない。でも、顔なじみのアテンドさんたち、しかも度胸、判断力が良い事を知っている、電話を気にしながらも安心して帰宅。
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