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ふれあい助け合い ワンポイント講座 11
ありがとうの気持ちを貯金
「助けてもらうばかりで申し訳ない」
「負い目を感じてしまう」
 助け合いの現場ではそんな声がよく聞かれます 人は誰もが誰かの役に立っていたいと願うもの「そんなこと気にしないで」「助け合いはお互いさま」という言葉になぐさめられつつ、でもどこか遠慮してしまう気持ちも理解できます。
 昔こんな話を聞きました「私は、何もできないけれど、感謝の気持ちを自分の心の通帳に一つ一つ貯めているんですよ」と。ただ漠然と助けてもらうだけでは心の負担がどんどん増える。何もできないのは同じだけれど、ならばそれを自分の気持ちに貯金しようと思ったときから、それが心の財産となって不思議に豊かな気分になれたのだというそんな“貯金”は感謝の言葉になって引き落とされる「以前に増して心から思いを込めてありがとうと言えるようになりました。何にしろ貯金が増えるというのはいいものですヨ」という笑顔で、こちらもぽっかりと温かな気分になったものです。人と人とのふれあいっていいものですね。








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