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今月の私の一冊
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「十二番目の天使」
オグ・マンディーノ著
坂本 貢一訳
求龍堂(本体定価1200円)
北海道 宮田 栄美さん
 本屋さんで、きれいな色の装幀に引かれて手に取り、購入して家でじっくりと読みました。交通事故で妻子を失った男性が、不器用だけれども一生懸命ながんばり屋さんの男の子との交流を通じて自らを取り戻していく物語です。外国ものにちょっとありがちな、最初はちょっとくどくて読みづらい人もいるかもしれませんが、「心が温かくなりたい人」にはおすすめの本ですね。
 
「そしてうれしいことに、すでにチームメイトたちは、初戦の負けにつながった彼の手痛いエラーを、快く許しているようだった。ティモシーに刺激されて、彼のお気に入りの二つのフレーズ、「毎日、毎日、あらゆる面で、僕らはどんどん良くなっている!」と「あきらめるな!あきらめるな!絶対、絶対、あきらめるな!」を、チームの全員が大声で頻繁に合唱するようになっていたのだ。」
(同書「10章 新品のグローブ」より)
 
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