訪問先は(財)ライフ・プランニング・センター日野原重明理事長の助言を得てボストン市とニューヨーク市に限定し,前者はHarvard大学関連施設,そして,後者はCornell大学関連施設とした。ボストンでのスケジュールはHarvard Medical Schoolの内科学教授Mitchell T. Rabkin氏に別紙のような訪問計画を立てていただき(付録,10ぺージ),また,ニューヨークでのスケジュールはCornell Medical CollegeのNeurobiology部門のTong H. Joh教授にBurke Rehabilitation Hospitalの訪問を依頼した。

　訪問時期は当初2001年9月中旬を予定していたが,米国における同時多発テロ事件発生のため延期し,同年12月9日から19日に実施された。事前にはHarvard関連のスタッフとの連絡を密にし,また,老年の健康関連の資料としてはDr. Jeanne Wei著「Aging Well」,Dr. Roe著「Successful Aging」,および,Dr. Thomas Perls著「Living to 100」を参考にした。訪問は12月10日(月)より14日(金)まではHarvard関連施設で予定通り実施され,また,ニューヨーク市では12月17日(月)にBurke Instituteを訪れた。過密なスケジュールであったほか,内容がきわめて多彩で豊富なため,報告は以下のごとく系統立ててまとめた。