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事例26 部材吊上げ時にクランプが横滑りし足の上に落下
 
 職種/鉄工 年齢/55才 経験年数/38年 勤続年数/4年
 
 定盤上でクレーンを使い、サブ材(14mm×3.450 mm×3.500mm 約1t)を移動させるため横吊りクランプをかけ、約2mの高さまで吊り上げたところ、クランプが横滑りし、部材が左足甲に落ち受傷した。
 
適切な種類のクランプを正しく使用する
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事例27 部材の吊りクランプが外れ部材とロンジに足を挟まれ
 
 職種/鉄工 年齢/50才 経験年数/5年
 
 本人は、バーチカルウェブを配材するため、バーチカルウェブのフランジ(150mm×12mm、掴み代70mm)に横吊りクランプを2カ所(吊り角度50°)で掛けたうえで、ホイストクレーンで吊り上げ、定位置に移動し、クランプをかけたまま仮置きした。その後ウェブを定位置に寄せるため、バーチカルウェブとロンジの間に入り、ハンマーで叩いたところクランプが外れバーチカルウェブが本人側に倒れロンジとの間に挟まれ受傷した。
 
用途に合ったクランプを正しく使用する
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事例28 吊上げた鋼板がピットに接触しハッカーが外れ受傷
 
 職種/取付工 年齢/49才 経験年数/12年
 
 ガス切断した鋼鈑(230kg)を研磨するため、床上操作式クレーンを使用してハッカー付チェンスリングで吊上げ、ピットの中に入れようとした。その時鋼鈑がピットの角に接触しその反動でハッカーが外れ鋼鈑が本人の方に倒れ受傷した。
 
ハッカーを掛ける場合は奥まで入っていることを確認する
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事例29 吊り荷と固縛ロープに指を挟まれ
 
 職種/仮灯職 年齢/62才 経験年数/4年 勤続年数/4年
 
 本人は、同僚とともに本船と渠壁間に設置されていた電源ケーブル等の撤去作業をしていた。ケーブルをクレーンで吊って巻き上げを開始したが、固縛ロープがゆるみかけた状況を見て固縛ロープをほどく作業にかかったところ、急にロープが張り合わされロープとケーブルとの間に指を挟まれ受傷した。
 
クレーンの停止を確認してから作業を始める
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事例30 クレーンのボタン操作を誤り吊り荷と部材に挟まれ
 
 職種/取付工 年齢/58才 経験年数/40年
 
 柱端部(長さ1200mm×幅650mm×高さ650 mm,重量約7t)の切削が終了した素ボックスを20 tペンダントクレーンで定盤内から搬出するため、補助者を付けペンダント操作を行った。地上より約70 cm巻き上げたが、荷振れがあり、機械に当たるおそれがあると判断し、機械から離すため本人側へのボタンを押した。このとき誤ってボタンを押し込みすぎたため吊り荷が急激に本人側に寄り、吊り荷と背後の部材とに挟まれ受傷した。
 
インチング操作を徹底する
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