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相談員雑感
 小春日和に恵まれた十一月中旬、東京での研修会に機会を与えていただき参加してまいりました。
 今回の参加で、政府は犯罪被害者支援に対して、協力的な姿勢でいることを知らされたような気がいたします。それは小泉首相が犯罪被害者支援フォーラムに於て、自らご挨拶にかけつけてくださったこと、また、田中警察庁長官が懇親会で、被害にあわれた遺族の方々とお話をされている様子などからです。
 フォーラムの中で、大阪池田小学校の事件にあった女の子のお父さんが、切々と被害者の気持ちを訴えておられたのが印象的でした。この事件に関しては、マスコミを通して知っていただけですが、それらからは汲みとることの出来ない程、多くの痛みを背負っていることに目頭を熱くいたしました。被害者の声を聞けば聞く程、当事者でなければわからないことが沢山あることに気づかされ、胸の痛みを覚えます。また、パネルディスカッションでは、ある新聞社の方が「今までは被疑者にだけ目がむけられ、被害者の人権は忘れ去られていた。また、被害者を無理に取材する二次被害もあるので、これらについては各新聞社とも改善をすすめるべく話し合いをしている」との発言がありました。
 少しずつではありますが、被害者の立場に立って考えられるようになってきたことに、ほっとする思いがいたしました。
 (S・Y)
 
 宮城国体を切っ掛けに、私はスポーツのすばらしさと楽しさを肌で感じて何か運動をしてみたいと思う様になった。でも、私はここ十数年運動をしておらず体を動かす事に自信がなかった。私でも無理なく体を動かすのはないかなあと探していたが、水中ウォーキングをやりたいなと思い始めて今、続けている。実をいうと、私は水が恐いと思っていたので自分でもこれに決めた時は意外な気持ちだった。でも、私の中で今までと違うものに挑戦したいというときこえが良いが、体力の衰えを感じていたので少しでも体の調子が良くなればいいなとか、それにプールで泳いでみたいという気持ちがあったのだと思う。そして始めて大正解だった。今、ふりかえってみて「何をそんなにあなたは思い煩っていたの」と自分に問いかけるおもいだ。プールに入って体を動かしていく、水の中は抵抗があるけれど体がのびのびと動いてすごく気持ちがいい。そして、私はひたすらプールの中を歩く、余計な事を考えないで。最初は疲れて疲れて大変だったけれど回を重ねる毎に、水の中にいる心地良さと終わった後の爽快さを感じてとてもいい気分だ。今まで運動をしていなかったのでとても新鮮でリフレッシュ出来る。始める前に悩んだ事はウソの様な今の気分。案ずるより産むが易しとはこの事かと思った。今は、ウォーキングも楽しいけれど、時間をかけて犬かき状態でも泳げる様になりたいなあと願っている意欲的な私です。
 体の健康、心の健康がボランティアにも通じる喜びを感じながら……。
 (A・H)








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