参考資料
杉樹皮油吸着材「杉の油取り(すぎのゆとり)」モニタリング調査について
※型式承認の取得について
「杉の油取り(すぎのゆとり)」に関しては、「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」に適合した「油吸着材」として位置付けられる様、国土交通省に型式承認を申請中であり、平成14年度当初には、承認される予定である。
杉樹皮油吸着材「杉の油取り(すぎのゆとり)」モニタリング調査について
平成14年3月11日
各位
海上災害防止センター
調査研究室長 小倉 秀
拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は、当センターの業務に深いご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、当センターでは、平成10年度から日本財団の支援を受けて、大分県産業科学技術センターと共同で杉樹皮を利用した油吸着材の研究開発を進めており、メーカーより「杉の油取り」として製造・販売を行うに至りました。
本油吸着材は、100%天然繊維製のため製造・使用・処分の際の環境への負荷が少なく、また、製造は障害者の方々の助力をいただいて行うため、環境保全・林業振興・社会福祉としても役立つ製品として注目されています。
さて、本格的な製造・販売に伴い、本油吸着材を現場の防災関係者の皆様にお使いいただき、ご意見を頂いて今後の改良等に活かしたいと考え、モニタリング調査を行うこととなりました。
つきましては、本油吸着材をご使用の際は、同封いたしました調査票に所要事項を記入のうえ、お手数ですが調査票にあります連絡先までFAXにてお送り頂きますようお願い申し上げます。
敬具
油吸着材「杉の油取り」取扱説明書
油吸着および回収の目的で、水面に浮かべてご利用ください。海水・淡水を問わず使用できます。
A重油や軽油・ガソリンなどの低粘度油から潤滑油などの中〜高粘度油まで、幅広い油種を吸着することができます。なお、C重油などの高粘度油には専用タイプをご利用いただくと効果的です。
使用後そのまま放置しておくと、二次汚染の原因や小型船舶の進路障害になる恐れがあります。また、スキマーと呼ばれる油回収装置を使用する際に、吸入口や付着部に吸着材が詰まり、故障や作動不能の原因になる場合がありますので、使用後には全量回収してください。
潮流の速い場所や、オイルフェンスなどで包囲されていない場所での単体のご使用は、回収できなくなる恐れがありますのでお控えください。
吸着が終わりますとほぼ油と同色になりますので、回収する時に見分けが付きにくくなります。ロープなどの移動しないものに固定してご使用ください。特にマット型は、オイルフェンスの内側で使用するか、ロープに大型のホッチキスで留め、万国旗状にすると効果的です。(この際、マット同士を密着させずに幅をあけておくと、回収作業が容易になります。) なお、予め万国旗状に加工した「杉の油取り」もあります。
オイルフェンス型は、あまり長く連結使用すると回収の際に重くなり手間取ってしまいます。また、回収後の容器も大きな物が必要になりますので、人数や環境に合わせて適時の判断でご利用ください。
この他の利用方法として、包囲したオイルフェンスのすぐ内側に散布する方法(潜り抜け現象の防止に役立つ)や、オイルフェンスとターミネーター部分に取り付ける方法(密着部分からの漏油防止に役立つ)もあります。
(別紙1)
海上災害防止センター調査研究室 行き
(TEL03-3204-6394)
(FAX03-3204-8125)
杉樹皮油吸着材「杉の油取り(すぎのゆとり)」調査票
記入日時:平成 年 月 日 時頃 |
・報告者: |
[1]所属部署名 (電話番号) |
[2]記入者氏名 |
・使用日時:平成 年 月 日 時頃〜 時頃まで |
・使用場所:
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・使用時の気象・海象状況 |
風向: 風速: m 流向: 流速: knot 波高: m 天気: 気圧: hpa
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・油流出量(推定): L |
・使用数量:シート型 枚
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・油処理剤との併用の有無: あり・なし |
・併用があればその品名:
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・使い勝手について(サイズ、吸着性能等について)
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・製品に対する要望等
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「油吸着材(杉の油取り)」配布先
配布先 |
枚数 |
備考 |
1.海上保安庁
(1)第3管区海上保安本部
(2)第4管区海上保安本部 |
計3,500枚 |
70箱(50枚入り) |
2.漁業関係者 |
計3,500枚 |
70箱(50枚入り) |
3.その他
(1)土木事務所
(2)その他 |
計3,500枚 |
70箱(50枚入り) |
合計 |
10,500枚 |
210箱(50枚入り) |