砂浜海岸環境調査 調査票(5)
(様式1)
(拡大画面: 98 KB)
注38
【調査方法】昆虫の調査方法は以下に示すとおりである。昆虫の確認のために行った方法を選択する。(次々ページ図を参照)
方法
「見つけ取り」:砂浜海岸を歩き、確認された種を記録して歩く。
「スイーピング」:虫取り網を草地などで振り、網に捕獲された昆虫類の種を確認する。
「ビーティング」:樹木などの下に白い紙や布を広げ、幹や枝を棒で叩いて落下した昆虫を捕獲する方法。
「ライトトラップ」:夜間に見通しの良い草地や伐採跡地などで白い布を木と木の間に幕のように張り、ブラックライトを点灯する。幕に集まってきた昆虫類を捕獲する方法。
「ベイトトラップ」:紙コップなどの深さのある容器に腐肉や蜜、熟した果実などを入れ、地面に穴を掘って約一晩放置する。においに誘引され容器に落下した昆虫類を捕獲する方法。
注39
潮間帯生物とは、干潮時の海水面から満潮時の海水面までの間(潮間帯)に生息している、主に水生生物のこと。砂浜の場合には砂浜表面に生息していることは少なく、砂の中に潜んでいることが多い。調査は基本的に干潮時に実施する。
(拡大画面: 74 KB)
【現地調査方法】採取方法には、砂浜にどんな潮間帯生物が生息しているのかを知ることを目的とした「任意採取」と、単位面積あたり、どのくらいの潮間帯生物が生息しているのかを調査する「定量採取」がある。
「任意採取」:対象となる潮間帯の任意の場所で砂を掘り、ふるいに掛けてふるい上に残った動物を確認する。
ふるいの目合いは1×1mmとする。
「定量採取」:20×20cm、25×25cmなど一定の大きさの枠(コドラート)を砂浜に埋め込んで枠の中の砂をふるいに掛ける。
枠を埋め込む深さは○○cmとする。図のような方形枠をつくっておくと作業がしやすい。ふるい上に残った動物を確認する。ふるいの目合いは1×1mmとする。
任意採取・定量採取ともに現地で判読(同定)できない潮間帯生物はポリビンに入れ、エチルアルコールで固定して持ち帰り顕微鏡下で分析・同定する。
【調査場所】:「任意採取」は概ね調査時した場所の概要を記す。例えば、「波打ち際から陸側へ3mの範囲で海岸線沿い」「海岸線に沿って10m×3mの範囲」
「定量採取」は注41の潮位時のどの位置にあたるのかを記す。例えば、「干潮時波打ち際から1mの地点」「干潮時波打ち際から1m、高さ0.5mの地点」
注40
【コドラートの大きさ】:単位面積をどの程度の大きさにしたか、方形枠(コドラート)の長さ×幅を記す。円形のコドラートを用いた場合にはその半径の長さを記す。
【採取した深さ】:コドラートを埋めた深さを記す。
【ふるいの目合い】:基本的にふるいの目合いは1×1mmとするが、違う目合いのふるいを用いた場合にはその大きさを記す。
注41
【調査時の月齢】:
【調査時の潮位】:満潮〜干潮を5段階に区分し、該当する調査時の潮位を記す。「注39」に記したように、調査は基本的に干潮時とする。
昆虫採集の方法
出典)「平成9年度版 河川水辺の国勢調査マニュアル河川版(生物調査編)」(財)リバーフロント整備センター