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2)プリンシペ島
 プリンシペ島にはサントメ島から約20人乗りのプロペラ機が週2便運航している。
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写真-4 プリンシペ島への旅客機
 飛行場は島の北東部の台地上にあり、ジャングルを切開いた未舗装道路を車で北に約15分下ると海岸沿いに南ア資本により整備されたリゾートホテルがあり、主にマリンレジャーが楽しめる。ホテルには25室ほどのコテージがあるが、島への交通の便が悪いため宿泊客は未だ少ない模様。我々の滞在中は、フランス、ドイツ等からの観光客が20人程宿泊していた。
 一方、飛行場から南に舗装道路を車で約15分下るとこの島最大の町であるサンアントニオがある。サンアントニオは昔ポルトガル人がアフリカ大陸からアメリカに黒人奴隷を送る基地にしていた港町で中心部にはこれらポルトガル人の住居の廃墟が広がっている。現在ポルトガルからの資金援助を受けて、観光振興を図るべくこの廃墟の復旧工事が行われている。
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写真-5 サンアントニオの旧ポルトガル人住居の廃墟
 プリンシペ島の人口は6,000人、産業はカカオ、コーヒー、バナナを中心とする農業と漁業であり、生活物資の多くはサントメからの海上輸送に頼っており、今回の我々の訪問の目的である「海上輸送開発計画」による島嶼間連絡船整備に大きな期待を寄せていた。
 この島の南東部には奇怪な形をした山地、海岸沿いにはきれいな砂浜が点在しており、手付かずの豊な自然を資源とした観光開発による島の発展が期待されている。
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写真-6 プリンシペ島の景観








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