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まえがき
Foreword
 平成13年度もまた多くの皆様のご協力を得て、24件の素晴らしい社会貢献者の方々を表彰させて頂くことが出来ました。ここにその功績の一端をご紹介いたします。
 本年度は368件の素晴らしい候補者の方々に対して曽野綾子氏を委員長とする表彰選考委員会により厳正な選考が行われ、第一分野(緊急時の功績)6件、第二分野(多年にわたる功労)11作、第三分野(特定分野の功績)7件、計24件の方々の授賞を決定いたしました。平成13年10月、常陸宮殿下同妃殿下のご臨席の下、社会貢献者表彰式典を挙行し、受賞者の方々を表彰させて頂くとともに、日本財団賞をお贈りいたしました。
 受賞者で最年少は小学校高学年のグループ、最年長は95歳の方でした。第一分野の受賞者は、自らの危険を顧みず人命の救助に当られた方々で、そのために尊い一命を捧げられた方がいらっしゃいます。第二分野では、多年にわたり社会貢献活動に取り組まれ、顕著な功績をあげられた方々を表彰いたしました。また本年度から、第三分野に既存の「国際協力賞」「ハッピーファミリー賞」「21世紀若者賞」に加えて、「海の貢献賞」を新設いたしました。本年度の受賞者は、年齢の幅も広く、功績分野もより幅広いものとなりました。
 多くの困難に耐え、時として貴重な犠牲を払い、真の意味で卓越した功績をあげ、よりよい社会の発展のために尽くされたこれら受賞者の方々にとって、この表彰が今後の励ましとなり、ひいては社会貢献活動の活発化に寄与することができれば、これに過ぎる喜びはありません。
 当財団はモーターボート競走法施行20周年を記念し、笹川良一氏を初代会長として昭和46年に設立され、本年度は創立30周年にあたります。これを機に名称を財団法人日本顕彰会から社会貢献支援財団に変更し、社会貢献活動の一層の活性化に取り組んで参ることにいたしました。財団設立以来の伝統ある本表彰事業は、その中核となるものです。
 新しい世紀を迎えた初めての年、誠に悲しむべきテロ事件が起こりました。内外ともに多難な状況の中、この冊子でご紹介する輝かしいご功績の数々は、人の善意の力が、どのような社会の流れの中であれ、はっきりと実を結ぶことを示すあかしであると思われます。

社会貢献支援財団会長 樋口 廣太郎
Chairman of Foundation for Encouragement of Social Contribution
Hirotaro Higuchi








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