みんなと出会おう!サマーキャンプ「キッズ・ファースト」2001年夏
難病や障害をもつこどもたちの家族キャンプ
難病や障害をもつ子どもたちの家族キャンプ「キッズ・ファースト」は今年で10年目を迎え、8月に八ヶ岳・山中湖・土浦の3カ所にて開催され、81家族(うち患児82人)、ボランティアなど、合わせて約500人が参加しました。
「みんなと出会おう!」を合い言葉に、難病や障害をもつ子どもたちと家族・ボランティアの皆さんが自然の中で出会い、参加者全員で一つの輪を作ります。キャンプでの様々な体験を通して、“明日を生きるエネルギーを分かち合う”ことを目指しています。
今年は、脳性麻痺・レット症候群・福山型筋ジストロフィー・ヘルペス脳炎後遺症・4pマイナス症候群・インフルエンザ脳症・5pマイナス症候群・気管軟化症・ダウン症・小頭症・アンジェルマン症候群・水頭症・先天性大脳形成不全・9pマイナス症候群・ウイリアムス症候群・点頭てんかん・プラダーウイリー症候群・両感音性難聴・髄膜炎後遺症・チャージ連合・脳原移動機能障害・脳梁欠損症、裂脳症などの子どもたちが参加。
また、健常なきょうだいのグループからなる「キッズ団」では家族と離れて子どもたちだけで行動しました。そのほか、ボランティアとして、学生(看護系、医療技術系、社会福祉系など)や社会人など、様々な参加者が集まりました。日常的な医療ケア(吸引・経管栄養など)が必要な子どもたちでも安心して参加できるよう、医師、看護婦、医療機関の協力を得ました。
大勢の皆さんのご協力により、全てのサマーキャンプを無事に終えることができました。ありがとうございました。
キッズ・ファースト in 八ヶ岳(8月11日〜13日)
八ヶ岳連峰のふもと山梨県小淵沢町にある「いこいの村八ヶ岳」において開催。参加者は、「カモミールの会」「しらとり園の会」「ペンギン」など31家族、ボランティアを含め195名でした。
初日は、お昼頃からあいにくの雨模様。またお盆休みの大混雑も予想され、開会式の集合は半ばあきらめていましたが、(四国や大阪からの参加者も含め)ほぼ定時なごやかなムードで始まりました。夜は、民族音楽グループ「KOH-TAO」によるコンサートが開かれ、空き缶で手作り楽器を作った後、カリンバを中心とした様々な民族楽器で奏でられるアンサンブルを楽しみました。
二日目、早朝の熱気球体験は、バルーンを膨らませたものの小雨が降り止まず中止。そのかわり、地上のゴンドラ内での「バーナー点火体験」にふりかえ、ゴーッという音と熱風を身近に感じる、いつもできない体験となりました。朝食後、周囲を自然に囲まれた環境の中で、乗馬ボランティアの会「キャラバン」の協力により、木曽馬の乗馬体験、ウサギやアヒルたちとふれあいを楽しみました。キッズ団は恒例の「新鮮野菜もぎ」とハイキングヘ。
昼食は、お父さんたち手作りのソバメシ・ミネストローネ・浅漬け野菜など盛りだくさん。そしてもぎたてのトウモロコシをいただきました。
午後からは「ふれあいステンドグラス村」の協力により、ステンドグラス教室が開かれました。一人ひとりへのていねいな指導のもと、完成したオリジナルステンドグラスを前に、みんなは満足気な様子。また、悪天候のため急遽、「のびのび元気にストレッチ内藤式」が開かれ、お母さん方らが気持ちよく体を動かしました。
夜は、「夏だ!キャンプだ!みんなでパラパラおどってワ〜イワ〜イ」。参加者それぞれが奇抜な装いのまま、パラパラ踊りを熱演。そして、シャボン玉道化師の藤原さんによる楽しく幻想的なショーを楽しみ、会場は大いに盛り上がりました。
なつかしい、心に響く演奏のKOH-TAO(八ヶ岳)
“ストレッチ内藤式”で、心も身体ものびのび!(八ヶ岳)
みんなでパラパラ(八ヶ岳) 歌と踊りで会場は大盛況