最後に
虐待の予防と発見、援助は同一線上にあり、連続して考えるべきものです。母子保健が子どもの虐待に関与することの意義は、以下のように整理されます。
1 子どもの心に影響が大きい周産期・乳幼児期前期に関与できる
2 気づかれにくいネグレストを発見できる
3 生活の場で母子にふれ合い、受容促進の援助ができる
4 育児支援を中心とした受け入れられやすい方法で援助できる
5 ハイリスク乳幼児を的確に捉え、虐待予防の援助ができる
母子保健推進員が母子保健の立場で虐待に関わることが重要で、このような取り組みがどんどん広がっていけば、多数の虐待に悩む親子が救われることでしょう。