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編集後記
○今年、財団は創立三十五周年を迎えます。昭和四十三年十月の創立です。創立以来財団事務所かある「海洋船舶ビル」(名称は当初は「船舶振興ビル」、「日本財団ビル」に変わり三度目)の目と鼻の先に聳える「霞ヶ関ビル」は昭和四十三年春の完成ですから、財団と同い年です。高さは約百四十七メートルで、わが国初の超高層ビル、当時は、日本一の高さを誇っていました。昨年九月の多発テロ事件で、ニューヨークの世界貿易センタービルは航空機の衝突により、二つとも完全崩壊しましたが、先日、この「霞ヶ関ビル」は、航空機か衝突しても崩れないという想定の設計になっているという新聞記事を見ました。同ビルは、昨年外壁をリニューアルしましたので、ほとんど建築当時の面影か再現され、私なと当時からここにいるものはたいへん懐かしい思いで、その偉容を見ています。
 
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○本誌冒頭の会長提言の中で、笹川鎮江会長かいつの間にか吟道六十五周年を迎えていたと驚いておられましたが、会長か詩吟を習い始められた昭和十一年とは、現代詩吟の草創期ともいえるたいへん記念すべき年であったようです。何年か前のことですが、会長とたいへん親交のあった箏曲家・古川太郎先生の著書「詩吟法大鑑」を神田の古書店で見付けました。今日、改めて読んでみますと、詩吟のメロディーを楽譜に表わされるなと、その内容は今日の吟詠にも通しる大作であることに驚きました。また、その本の発行が昭和十年であったことを知り、まことに上には上があるものだと感心しました。古川太郎先生は、本誌「吟詠上達のアドバイス」などでお馴染みの舩川利夫先生が長年、師事された先生でもあります。
(矢萩保三)
 
 十一月号のコンダクター当選者は兵庫県神戸市の二ノ倉光江さんと東京都文京区の田中鶴司さんに決まりました。また、新規購読者プレゼント当選者は、福島県郡山市の松本ミヨ子さんと徳島県徳島市の藤谷長男さんです。おめでとうごさいます。
 *"吟剣詩舞" 購読倍増キャンぺーンの賞品(詩吟コンダクター「吟詠ハーモニー」/本体価格二六、〇〇〇円)は日本コンダクター販売株式会社の提供によります。
 
 コンダクター応募・落選者へ、抽選でプレゼント
 
 皆様には毎月の読者倍増キャンペーンにご応募いただき、ありがとうこざいます。昨年十一月まで一年間の応募者総数は一、九〇二通でした。この内、コンダクター抽選にもれた方を対象に、このほど厳正な抽選を行ない、当選者五十名の方に年末プレゼントを贈呈いたします。今回の賞品は笹川良一財団創始会長の書「礼・節」入り小型ポケットライト(第三十四回武道館大会出演者用記念品と同じ物)です。当選者発表は賞品発送をもって代えさせていたたきます。








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