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平成十三年度全国剣詩舞群舞コンクール決勝大会実施要項
(1) この「コンクール」は、わが国の伝統芸道である剣舞・詩舞道に親しむ一般並びに青少年に、日ごろの剣詩舞道精進の成果を競う場を与えると同時にすぐれた剣詩舞道人を発掘し、これを表彰して斯道の向上と普及・発展を図ることを目的とし、この「全国剣詩舞群舞コンクール決勝大会実施要項」に基づいて実施する。
(2) 「コンクール」のチーム編成は左のとおりとする。
[1] 一チームの編成は剣舞3名、詩舞5名とする。
[2] 一チームのメンバーは、流派、会派等同じくすること、ただし年齢・性別は問わない。
[3] 同一人が二つ以上のチームに属することはできない。
(3) 申し込み条件及び申し込みの方法
 財団加盟の流派、会派等に所属する者とし、チーム代表者の所属する県総連に申し込み、県総連が各地区連協に申し込むものとする。
▽各地区連協出場団体数
  北海道 東日本 中部 近畿 中国 四国 九州
剣舞の部 0 5 5 5 3 3 3 24
詩舞の部 0 5 5 6 3 3 4 26

(4) 決勝大会の出場チームは財団法人日本吟剣詩舞振興会が主催し、その運営を各地区連絡協議会に委嘱して行われた(5)項の予選大会に出場して入賞し選出されたものであり、「プログラム」に記載されたチーム以外のとび込みは許されない。ただし、地区予選大会を実施しなかった地区については、当該地区連絡協議会の推薦によるものとする。
(5) 地区予選大会の名称とその包含地域
I 北海道地区大会 (道央・道南・道北・道東・北紋)  
II 東日本地区大会 (青森・岩手・秋田・山形・宮城・福島・新潟・山梨・栃木・群馬・茨城・千葉・埼玉・東京・神奈川 以上一都一四県)  
III 中部地区大会 (静岡・愛知・長野・富山・石川・福井・岐阜・三重 以上八県)  
IV 近畿地区大会 (滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山 以上二府四県)  
V 中国地区大会 (岡山・広島・山口・鳥取・島根 以上五県)  
VI 四国地区大会 (香川・愛媛・徳島・高知 以上四県)  
VII 九州地区大会 (福岡・大分・佐賀・長崎・宮崎・熊本・鹿児島・沖縄 以上八県)  
(6) 全国剣詩舞群舞コンクールの地区大会及び決勝大会の出場料は剣舞一〇、〇〇〇円。詩舞一五、〇〇〇円とする。
 出場料は原則として返還しない。
(7) 決勝大会の審査委員は財団法人日本吟剣詩舞振興会本部常任理事会で選定し、委嘱されたものである。
(8) 出場チーム演舞のルール
I 出場順……申込〆切後、厳正公平な抽選で決定したプログラム順とする。変更は特別の事由に基づき、大会実行委員長が認めたものでないかぎり許されない。ただし、それも出場部門の競演実施中に限られる。
II 演舞吟題……指定吟題の中からあらかじめ届け出たものとし、予選、決選とも同じ演舞吟題とする。なお、その吟は財団本部作成の「剣詩舞コンクール指定吟題テープ」を使用する。
III 衣裳と持ち道具
剣舞……[1]衣裳は紋付など和服、または稽古衣、はかま着用とし、なるべく簡素化したものとする。[2]足袋及びたすきの着用は自由とする。[3]持ち道具は、武具及び扇子などとする。
詩舞……[1]衣裳は和服、はかま着用とし、なるべく簡素化したものとする。[2]持ち道具は自由とし、なるべく簡素化したものとする。[3]扇子の型状、色彩などは自由とする。以上の原則に準じている場合は減点の対象としない。ただし、原則を著しく逸脱している場合は、減点の対象とする。
IV 舞台照明……地あかりのみ、バックはホリゾント(白色)使用を原則とする。
V 演舞の要領……[1]司会者が出場者の番号、氏名、吟題を紹介、一呼吸おいてテープが流される。[2]出場は上手、下手、板付いずれでもよい。また、そのタイミングも司会者の出場紹介が始まってからならいつでもよい。[3]振り付けは前奏、後奏を含めた全体でもよいし、詩文のみでもよい。演舞終了時、舞台にある振り付けの場合でも立礼は必要としない。なお、採点の対象は、原則として舞台出場から退場までの間の出場者の演技及び立居振舞とする。
(9) 「コンクール」の審査要領
I 審査基準は当財団「剣詩舞コンクール審査規定」を適用する。
II 審査の基本方針は、剣舞・詩舞は吟詠の調べに合わせて詩歌のこころを体技をもって表現する芸道である。斯道の本質を踏まえ、芸としての向上を図るうえで不可欠なものは詩歌のこころを正しく理解する素養と、その技術的表現力、芸術的表現力である。この前提に立って審査の項目及び配点を、次のように設定する。
A 技術的表現力(50点配点)
[1] 基礎技量……30点 [2] 錬磨度……20点
B 芸術的表現力(50点配点)
[1] 詩心表現力…30点 [2] 舞台表現…20点
(10) 審査除外(失格)
I 遅刻、指定テープ外演舞、演舞放棄、その他審査委員長が失格と認めた場合。
II 審査結果発表並びに入賞チーム表彰時に出場者本人が不在の場合。
(11) 全国大会の入賞チーム数と表彰
I 剣舞は一位から六位まで、詩舞は一位から七位までとし、会長賞その他を左記の通り授与する。
剣舞の部
一位 会長賞(持ち回り杯)・金メダル日本財団会長杯
二位 会長賞・銀メダル
三位 会長賞・銅メダル
四位〜六位 会長賞
詩舞の部
一位 会長賞(持ち回り杯)・金メダル日本財団会長杯
二位 会長賞・銀メダル
三位 会長賞・銅メダル
四位〜七位 会長賞
II 出場者全員に参加賞を授与する。
III 各部一位入賞チームは第三十五回全国吟剣詩舞道大会に於て、全国剣詩舞群舞コンクール優勝チームとして出場する機会を与える。
(12) 過去の決勝優勝チームメンバーは同部門のコンクールに再出場することはできない。
(13) 一般注意事項
[1] 出場時、刀の目釘の確認。
[2] 楽屋・ロビー等で刀を抜いてのけいこは禁止する。
(14) 「コンクール」進行中の拍手、声援、私語雑談及び大会本部許可の報道関係者並びに記録班以外の会場内での写真撮影、ビデオテープ及び八ミリ等の録画は禁止する。
(15) 入賞チームの表彰時の服装については、出演衣装で臨んでいただくことがいちばん良いが、着替えた場合にも礼を失しないよう注意を払っていただきたい。
 
※「後奏振付の注意点」
 コンクールにおける後奏の振り付けについては、次の点にご留意いただくことになっておりますのでご注意ください。
一、吟詠が終わり一〜二呼吸おいて、退場の姿勢に入ることが望ましい。
二、後奏いっぱいの振り付けの後、あらためて退場姿勢に入った場合は減点もありうる。
三、後奏が終わった時点で、出場者が舞台上にあっても退場途中であればよい。








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