財団法人日本吟剣詩舞振興会主催・平成十三年度全国剣詩舞群舞コンクール決勝大会が、本日、ここに盛大に開催される運びとなりましたこと、関係者共々深く喜びとするところでございます。本大会のために、早朝よりご来場の皆さまに対し深く敬意を表しますとともに、いろいろと準備のために率先奉仕してくださった大会役員のかたがたに対しましても深く感謝申しあげます。

　剣詩舞は、吟詠の調べに合わせて、歌のこころを体技をもって表現する芸道でございます。わが国の伝統芸道の中でも、今日までの民族精神の形成に大きな役割を果たしてきたばかりでなく、これからのわが国の精神文化の高揚においても大きな期待をかけられている芸道であります。

　当財団の主催する剣詩舞群舞コンクールは、剣詩舞道の本質を追求し、併せて芸道としての向上を図るとともに、斯道のより一層の振興と普及を目的として、全国的に行なうものであります。審査も、技術的・芸術的表現力など四項目をみる当財団の審査規定に基づいて公正に行なわれます。

　出場者の皆さまには、日ごろの精進の成果を十分に発揮されることを希望いたしますとともに、ご来場の皆さまにおかれては、芸として向上した剣詩舞道の今日像を正しく理解され、ますます斯道に親しまれますようお願い申しあげます。