1 はじめに
海は私たちに多くの恵みをもたらしてくれています。海の海水浴や浜辺のバーベキューなど、海は楽しいいこいの場であり、新鮮な魚介類を提供してくれる豊かな食料庫でもあります。何よりも、地球の70%をおおっている海水は、大気とともに地球環境を保護する大切な役割を果たして私たちの生命を守っています。
また、海は、世界と日本を結ぶ道です。四方を海に囲まれた日本では、海上輸送により原料や燃料を輸入し、さまざまな製品に加工して、国内で消費したり、外国に輸出しています。これにより、国民生活は豊かになり、産業を発展させてきました。みなさんが毎日食べている食料品も、その6割は海外からの輸入品です。ジャンボジェット機などの旅客機で海外旅行をし、パソコンで情報通信する時代になりましたが、私たちの暮らしを支えるたくさんのものが船によって運ばれているのです。
さらに、海は、冒険とロマンに満ちています。その昔、人は海をわたる術をさがし求めて、船に帆を付け、新しい世界と出会いました。やがてコロンブスはアメリカ大陸を発見し、マゼランは世界を一周して地球が丸いことを証明しました。人は星や風や海に学び、自然の偉大さを教えられました。海をわたるには勇気と鋭い観察力と、何よりも乗組員が団結して力を合わせることが必要です。帆船から生まれたロープワークや手旗信号は、今でも私たちの生活に役立っています。
移動海洋教室は、日頃、海に親しみの少ない地域のみなさんと一緒に、海に関するいろんなことを学んでもらうために企画しました。
さあ、楽しい実習をまじえて、冒険の旅に船出しましょう。
2 海に関するお話
心に残る内容や要点をメモするページです。自由に活用してください。
お話の内容
メモ
3 海に関する映像
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映像の内容
メモ
4 体験学習
(1) ロープワークにチャレンジ!
帆船の時代から、ロープワークは船乗りにとって大切な仕事でした。
英語で"Know the ropes."(ノウ・ザ・ロープス)といえば「こつをのみこんでいる」というような意味となり、身近なことにも役立ちます。
[1] いろいろな結び方
1.本結び(リーフノット):
基本的な継ぎ結びです。
2.8の字結び(エイトノット):
滑車などの端止めとして、利用します。
3.巻結び(クラブヒッチ):
棒などに巻き付けながら絞める、簡単な結び方です。
4.はた結び(シートベンド):
2本のロープを繋ぐときに使用します。太さの違うロープを繋ぐときに有効です。
5.もやい結び(ポーラインノット):
ロープの端などに輪を作る結び方。結びやすく、解きやすい結び方です。
6.垣根結び(男結び):
日本古来の結びで、荷造りや「矢来(やらい)垣」を作るときに使われます。
北陸で有名な「雪吊り」で使われる結びです。
7.その他学んだ結び方:
説明以外の結び方を教えてもらったら、メモしておこう。