7. 最後に
はじめに、深層海水のPOP汚染に関する研究はほとんどやられていないと嘆いたが、実は最近、問い合わせのあった国立環境研究所や大手の海洋調査会社が類似研究を試みているという情報は得ているので、近いうちに研究成果が出るのではないかと期待している。
ただし、国立機関の体質なのか往々にして秘密主義であり、実際の調査から測定データを公表するまでは場合によっては5年以上かかることもまれではないため、よりオープンなデータを元に研究を進めるためには、大学、民間や非営利団体による調査も必要かもしれない。
そのために必要であれば、具体的な調査計画をもつ研究機関や大学の研究者には当方の装置を喜んで貸し出すことができる。また、ドイツで開発中のより高性能な現場ろ過吸着装置も入手可能なので、この研究分野の開拓を真剣に希望する研究者は当方へ連絡されたい。