(2)データの収録
データは、「くるしま」船上、第六管区海上保安本部屋上、屋代島の3カ所で収録した。
これらのうち、第六管区海上保安本部屋上、屋代島の2カ所については、K-GPSを実施するための基準点として、測量船による実験実施前に24時間のGPS測量を実施した。
キネマティック測量は、後処理によるキネマティック測量とし、測量船による調査実施時におけるリアルタイムキネマティック測量は実施しなかった。
取得したデータの種類を表17に示す。
表17. 取得データ
場所 |
項目 |
取得データ |
「くるしま」 船内 |
POS/MV型インテグレーテッド慣性航法装置 |
UTC、方位、姿勢(Roll Pitch,Heave) |
DGPS受信機 |
測位 |
TSS335動揺センサー |
姿勢 |
磁気コンパス |
方位 |
SEABAT8125 |
測深、 サイドスキャンソナー |
KGPS移動点4000SSE/SSI |
測位 |
第六管区海上保安本部屋上 |
KGPS陸上点4000SSE/SSI |
測位 |
屋代島 |
KGPS陸上点4000SSE/SSI |
測位 |
船上設置機器のうちRS232Cで出力したものは、ケーブルの途中で分配して収録した。LAN接続のものは、データ収録装置で収録した後、HYPACK MAX 収録パソコンに転送した。実験データの収録概要を図32に示す。また、調査時の行程を表18に示す。
表18. 調査行程
当日の天気 晴
9:35 |
宇品出港 |
12:20 |
現場海域到着 |
  |
測量準備:SeaBat8125舷側取り付け作業等 |
12:50 |
測量開始 |
13:20 |
動揺データが乱れたため、一旦測量作業を中止する |
  |
HYPACK MAXでの動揺データの設定をやり直す |
13:30 |
測量再開 |
14:30 |
測量終了 |
  |
SeaBat8125撤収作業等 |
14:45 |
調査海域を離れる |
17:30 |
宇品着岸 |
図32. 実験データの収録概要