【メッシュ作成方法】
1.Seabeam5"データは30秒メッシュデータのソースとしてはデータ密度が高いため前準備として、緯度経度座標系で15秒メッシュデータにを作成し、そのメッシュ中心点位置を持つ水深ポイントデータとする。15秒メッシュ化にあたっては、各メッシュ中心から半径7.5×√2[秒]の円内のデータを距離の2乗に反比例する重みをつけ平均を行った。
2.各GEBCOメッシュに対して1度のマージン領域に含まれる各データソースを、ランベルト正角円錐図法(2標準緯線は各GEBCOメッシュの内側1度を設定する:例G1407の場合37度と41度)に投影を行う。
3.投影した座標系で500mメッシュデータを作成する。このときのメッシュ化および補間手法は、水文学的に正しい数値標高モデル(DEM)を作成するためにHutchinson(1988,1989)によって開発された"ANUDEM"プログラムに基づくArcInfo(GISソフトウェア)のTOPOGRIDコマンドを使用した。
4.投影系500mメッシュデータを緯度経度系30秒メッシュデータに逆投影を行う。緯度経度系での出力メッシュの値は、投影系での入力メッシュ上で出力メッシュ中心位置に最も近い4つの入力メッシュ中心の値から、その相対的な位置による重み付き距離による加重平均を与える共一次内挿法で算出する。
このとき、GEBCOメッシュ間のデータ接合のため各GEBCOメッシュに対して0.5度のマージンを残すようにする。
5.各GEBCOメッシュ分30秒メッシュデータの重なり合うマージン部分の値をなめらかに接続するように3次エルミート補間を行うArcInfoのMOSAICコマンドを使用し、30秒メッシュ水深データを統合した。
作成した30"メッシュデータを図2-53に示す。
Hutchinson, MF. (1989). A new method for gridding elevation and stream line data with automatic removal of pits, J Hydrol. 106:211-232.
Hutchinson, MF. (1988). Calculation of hydrologically sound digital elevation models. Proc. Third Inter. Symp. Spatial Data Handling. August 17-19, Sydney. Inter. Geog. Union, Columbus, Ohio.
図2-53 30"メッシュデータ