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国連危険物輸送専門家小委員会
煙火作業部会会合議事概要報告
1. 会期、参加国、議題及び議長等
1.1 会期及び開催場所
 会期 : 平成13年10月16日〜18日
 場所 : Hotel Regina(Den Haag、オランダ)
1.2 参加国等
 ベルギー、カナダ、中国、フィンランド、フランス、ドイツ、日本、オランダ、ノールウェー、ポーランド、スウェーデン、英国、CTIF及びICCA
 なお、米国は多発テロ事件のため欠席した。
1.3 わが国からの参加者(敬称略・五十音順)
飯田光明(産業技術総合研究所)
畑中修二(日本煙火協会検査所)
八十川欣勇(国連危険物輸送専門家委員会委員・日本海事検定協会)
 
2. 議事概要
 
2.1本作業部会(W/G)の目的
今回会合は、19SCETDG(19SC)の検討議題である煙火(主として打上げ花火)の分類に関する詳細な技術的検討を行うために、19SCにおいてその設置が承認されたものである。19SCからの要請は、打上げ花火のデフォルト分類システム(DCS:無試験分類方法)の具体的検討である。W/Gはこの要請の基づいてDCSを策定し、20SCETDG(20SC)への提案文書を作成することを目的する。
 
2.2 適用試験
2.2.1 打上げ花火のDCSの基本となる試験方法は、試験マニュアルの6(a),6(b)及び6(c)とすることが合意された。
 
2.3 DCS策定の基本原則
2.3.1 DCSに関する規則が若干の国で存在するものの、その殆どが使用の安全と品質に関するものであることを認識して、本W/Gは輸送に関するDCSのみを検討対象とすることが合意された。
2.3.2 DCS策定にあったては、UN試験マニュアルに従って行う試験を基に最も厳しい条件(worst case)を基本とすることが承認された。
 
2.4 打上げ花火の型(種類)の定義
2.4.1 打上げ花火の型(種類)は、各国においてその呼称が異なるのでDCSを国連勧告に取り入れる場合のには、定義を明確にする必要があることが指摘された。
2.4.2 W/Gは、打上げ花火の型(種類)に関する欧州矢米国の基準を基に検討し、別添リスト(デフォルト表)の型(種類)とすることに合意した。
 
2.5 DCSのパラメーター
2.5.1 打上げ花火のDCSのパラメーターに関しては、寸法、質量、内容物の構成、包装等が考えられ、長時間にわたる討議が行われたが別添リストの示すパラメーター、打上げ花火の直径、質量等を基本とするのを本W/Gの結論とし、20SCでの検討に委ねることとなった。
 
2.6 区分1.4のDCS
2.6.1 オランダはDCSには区分1.4を含めるべきではないと提案しノールウェー及びスウェーデンがこれに賛意を示したが、英国はこれに反対した。その他の参加国も賛否両論があり最終的な合意に至らず、区分1.4については、別添リストには加えるものの、20SCでの検討を待つこととして[]を付すこととした。
2.6.2 区分1.4Sは本来試験により判定すべきであり、DCSには含めないこととした。
 
2.7 デフォルト表関連規定
2.7.1 モデル規則のDCSに関連する規定については、英国を主査とする小グループにおいて検討され、添付Annex 1が承認された。








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