4. 基本モデル実験
4.1 基本モデル実験の概要
1)実験の目的
横型ろ過装置の基本特性の確認を行うことを目的とする。
2)実験の方法
表4-1に実験の条件を示す。
表4-1 実験の条件
| 原水濃度SS (mg/l) |
0.0〜5.0 |
| 処理流速(LV) (m/h) |
100〜200 |
| ろ層厚(長さ)* (cm) |
35〜70 |
| ろ層の圧縮率* (%) |
0〜10 |
*ろ層厚は、装置に投入したろ材の層の厚さを示す。
ろ層の圧縮率は、装置に投入したろ層厚に対して圧縮されて減少した厚さの割合を示す。
実験の原水としては、カオリンを汚濁負荷として用いる。
実験の測定項目について次に示す。
(測定項目)
[1]原水、処理水の水質 SS
[2]原水、処理水の粒度分布
[3]ろ層前後の差圧(原水入り口、処理水出口)
[4]流量
[5]ろ層の圧縮率
図4-1に実験装置と測定系を示す。
図4-1 実験装置と測定系
写真4-1に実験装置の外観を示す。
写真4-1 実験装置の外観
4.2 基本モデル実験結果
実験により得られた装置の汚濁負荷除去特性について次に示す。
図4-2は、ろ層の厚さとSSの除去率との関係を示したものである。
実験は、原水のSSの濃度を5mg/l、ろ層厚を35〜65cm、処理流速(LV)を100m/h,200m/hに設定し、ろ層に対して機械的に約10%の圧縮を加えて行なったものである。
図4-2 ろ層厚とSS除去率
図中ろ層厚140cmにおける除去率の値は、以前に縦型ろ過装置の実験模型を用いて行なった実験での実測値である。
図4-2からろ層厚が大きくなるにしたがって、SSの除去率が高くなる傾向が見られる。
ろ層厚とSS除去率との関係は、ある層厚までは直線的な関係にあるが、ろ層厚がさらに厚くなるとほぼ一定の除去率となる傾向がある。
図4-3,4-4に原水と処理水に含まれる粒子の粒度分布を示す。処理流速(LV)100m/h、ろ層厚54cmに設定した際の測定結果である。また、図4-3に示す原水のSS濃度は4.6mg/l、図4-4に示す処理水のSS濃度は1.8mg/lである。
図4-3 原水の粒度分布(原水SS濃度4.6mg/l)
図4-4 処理水の粒度分布(処理水SS濃度1.8mg/l)