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12 第4回「俳句甲子園」に参加して(参加者感想)
第4回「俳句甲子園」正岡子規100年祭記念大会を終えて
愛媛県立伯方高等学校 2年 赤瀬奈美さんからいただいた手紙より
 
 こんにちは。先日は、俳句甲子園で大変お世話になりました。私にとって初出場のこの大会は、昨年先輩方が優勝していたこともあり、プレッシャーと緊張でしたが、いざ始まってみると、自分が俳句の楽しさを心から感じていることに気がつきました。俳句をこんなに楽しいと感じたのは初めてでした。これも青年会議所の皆様のお陰だと思っています。ボランティアの方々にも「頑張ってね」と声をかけていただいてとても嬉しかったです。
 今年は3位ということで、自分自身よく頑張ったと思っている反面、昨年の優勝旗を再び持ち帰る事ができなかったことがすごく悔しいです。今年のメンバーは部活動がみんな違うため、とりあえずは解散することになりますが、個人個人が来年へ向けて再スタートします。もちろんもう一度このメンバーでリベンジします。なので、ぜひ来年も参加させてください。御願いします。
 この俳句甲子園で友達の輪も広がりました。同じ高校生同士で俳句の話ができることはとてもすばらしいことです☆本当にお世話になりました。
 俳句甲子園最高!!
 
長野県塩尻志学館高等学校長 百瀬康雄先生からいただいた手紙より
 
 拝啓
 残暑厳しき折、ますますご清祥のことと存じます。
 このたびは、第4回「俳句甲子園」に本校の生徒をご招待いただき、誠にありがとうございました。「正岡子規100年祭記念大会」として、盛大に挙行されたことを心よりお祝い申し上げます。
 本校の生徒たちも、今までは教科書でふれるだけであった俳句に対して、こと大会をきっかけに、多大な興味を持つことができました。
 また、大会で対戦した松山東高校をはじめとする、多くの高校生達と交流を深めることができましたことも、この大会の収穫と大変喜んでおります。
 頂戴いたしました個人賞につきましても、望外の喜びと感激するとともに、大変名誉なことであるとありがたく存じます。生徒たちは、来年に向けさらに俳句の勉強をしたいと「俳句同好会」を結成すると張り切っております。
 ガイド付きでご案内いただいた「子規記念博物館」や「道後温泉」など、松山の観光名所にもご手配をいただき、すばらしい思い出ができたようです。大変お世話になりました。
 末筆になりましたが、松山市と貴会議所のますますのご繁栄をお祈り申し上げ、御礼とさせていただきます。
敬具
 
愛媛県立伯方高等学校 櫛部隆志先生からいただいた手紙より
 
謹啓
 連日の残暑もようやく落ち着きを取り戻したような天侯です。皆様方におかれましては御健勝の事と拝察申し上げます。
 先日の「俳句甲子園」では、きめ細かくお世話をしていただきまして、誠にありがとうございました。本当に至れり尽くせりでありまして、青年会議所の方々の御取組の素晴らしさに感銘を受けた大会でありました。しかも、どんなに御多忙の際にも、私どものつまらない疑問に懇切丁寧にお答え下さるとともに、私どもが動きやすいような御配慮までしていただきました。食事もおいしゅうございました。お風呂も宿舎も快適でございました。
何から何まで申し訳ないほどでありました。生徒たちも楽しく過ごせた四日間であったと非常に喜んでおりました。重ね重ね御礼申し上げます。
 今大会も、生徒たちにとって誠に意義深いものでありました。全国の高校生と俳句を通して交流を深めることができ、互いに作句力や鑑賞力を高めることもできました。このような機会は、普段の大会(少なくとも従来の俳句大会において)ではあり得ないことです。どの俳句団体でも若手の育成が叫ばれて久しいのですが、指導者講習会と銘打ったものが関の山でありまして、高校生同士が直接競い合う大会を開催している団体は皆無といってよいでしょう。「俳句甲子園」こそが、高校生の豊かな個性を育み、地域を活性化させ、うたの国「詩国、愛媛」そして俳都「松山」の将来を担う一大イベントと痛感しています。是非とも開催し続けてください、熱望いたします。そして、「俳句甲子園」が続く限り、参加させていただきたいと切望いたします。私が転勤しましても続けさせていただきます。
 大会後、体調を崩されてはおりませんか。最終日は皆様にお疲れの表情が窺えたものですから。御苦労をお察し申し上げます。
 感激のあまり、気持ちの赴くままにしたためてしまいました。失礼の段、乱筆乱文の段は平に御容赦下さい。末筆ながら、気候不順の折柄、御自愛専一の程を御祈り申し上げております。また来年の「俳句甲子園」でお会いできますことを、私も心より楽しみにしております。
謹白
秋風や子規のおほきな鼻の穴








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