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4.3.5 結言
 国連勧告区分4.1自己反応性物質および区分5.2有機過酸化物の国連基準輸送要件判定において、「爆轟を伝播するか」、「爆燃を伝播するか」、「爆発威力はどの程度か」に該当する試験法のうち、テストシリーズF:爆発威力試験、およびは、テストシリーズC:爆燃性試験について、C80D熱量および圧力発生挙動測定および小型爆燃性試験によるスクリーニング化について検討を行った。
 テストシリーズFおよびテストシリーズCで共通して使用された実績のある(オレンジブックに試験例のある)試料を選んだため、限定された範囲内であるが、C80Dによる圧力測定(最大発生圧力)は、爆発威力試験の結果と傾向的には良い一致を示し、さらにスクリーニング化の検討をすすめる価値のあるものと判断された。一方、小型爆燃性試験結果は、やはりおおまかな傾向として、爆燃性試験結果と対応しているが、粉末試料による影響および解析法の問題等が原因と思われるバラツキが大きく、このまま国連試験との比較検討をすすめるより、先ず試験法および解析法の検討を行うべきであると思われる。
 
謝辞
 本調査研究実施にあたって、ご助言を頂きました危険性評価委員各位、このような機会を与えて頂きました(社)日本海事検定協会、および資金援助を頂きました日本財団に感謝の意を表します。
添付試料
 図1-1 自己反応性物質および有機化酸化物分類スキーム(1)
 図1-2 自己反応性物質および有機化酸化物分類スキーム(2)
 図3-1 RADEX熱量計によるAIBNの圧力発生挙動
 図3-2 C80熱量計によるAIBNの圧力発生挙動
 図4-1 小型爆燃試験結果(着火剤)
 図4-2 小型爆燃試験結果(ADCA 100mg)
 図4-3 小型爆燃試験結果(ADCA 200mg)
 図4-4 小型爆燃試験結果(AIBN 200mg)
 図4-5 小型爆燃試験結果(AMBN 200mg)
 図4-6 小型爆燃試験結果(BP0 200mg)
 図4-7 小型爆燃試験結果(DTBP 200mg)
 図4-8 C80測定結果(AIBN 200mg)
 図4-9 C80測定結果(AMBN 200mg)
 図4-10 C80測定結果(DTBP 200mg)
 写真3-1 RADEX熱量計(1)
 写真3-2 RADEX熱量計(2)
 写真3-3 小型爆燃試験装置(1)
 写真3-4 小型爆燃試験装置(2)
 写真3-5 小型爆燃試験装置用データレコーダ
 写真3-6 小型爆燃試験装置用オシロスコープ
 写真3-7 C80熱量計
 写真3-8 C80熱量計内部
 写真3-9 C80熱量計用高圧センサーつき高圧容器
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図1−1 自己反応性物質および有機酸化物分類スキーム(1)
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図1−2自己反応性物質および有機化酸化物分類スキーム(2)
図3−1 RADEX熱量計によるAIBNの圧力発生挙動
図3−2 C80熱量計によるAIBNの圧力発生挙動








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