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舟屋、伊根湾の捕鯨
舟屋
 水際に建てられた舟屋は、船や漁具を入れる格納庫(船のガレージ)ですが、そこでは、出漁の準備作業や魚の料理・加工などもおこなわれてきました。
 昔の舟屋は、屋根は藁(ワラ)ぶきで、壁は風通しがよいように藁や縄などで出来ていました。2階の床は、板をわたしただけで、漁具置き場になっていました。今の舟屋は瓦ぶきに変わり、2階は人が住むようになっています。
 
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図3 昔の形をした舟屋(昭和30年頃、落合英夫氏撮影)
 
伊根湾の捕鯨
 伊根湾では古くから捕鯨が行われていました。クジラが1頭捕れると村中が大きな賑わいとなりました。最大21mのナガスクジラを捕ったなど伊根には捕鯨に関する多くの記録が残されています。
 この写真は舟屋から出た村中の船が力を合わせてクジラを耳鼻(ニビ)の谷に追い込んでいる様子を写した貴重な写真です。
 
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図4 大正初期頃の捕鯨風景(落合英夫氏所蔵)








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