2) オートクリーン式こし器
副室式機関用のこし器で、内部は図に示すような構造となっており、薄いこし板とこし板の間を油が通過する時に濾過され、ゴミはこし板の外周に溜まるので、時々ハンドルで掃除板を廻して下部に汚れを落としてやらねばならない。又下部にたまった不純物はドレン抜き栓を外して取り出す構造となっている。目の粗さは100ミクロン程度である。
2・125図 オートクリーンこし器
3) ノッチワイヤ式及び金網式こし器
2・126図 金網式こし器
40〜50ミクロン程度のこし器で、目詰まりした時にはエレメントを取り出し洗い油に浸した後圧縮空気を吹き付けて清掃する。大形機関では複式となっており、ブローオフなどもあり、運転中でも片側ずつ清掃できるようになっている。
4) スキマこし器
ノズルホルダの燃料入り口に30〜50ミクロンの小さなスキマを設け、こし器の働きをさせている。このスキマが詰まると燃料の供給が出来なくなるので時々抜き出して洗浄せねばならない。
2・127図 スキマこし器