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(4) ソケットレンチ用ハンドル
[1] ラチェットハンドル
 任意の回転方向に締め付けや緩めが出来、逆方向はカラ回りするので、作業のスピードアップが出来る。
2・6図 ラチェットハンドル
[2] スピンナハンドル
 ソケット差込部の取り付け穴が2・7図のようになっておりレバーの角度によってボルトやナットを強く締めたり速く締めたりすることが出来る。
2・7図 スピンナハンドル
[3] スライディングハンドル
 ハンドルが軸方向に滑るため、ハンドル腕の長さを変えることが出来、回転力を加減することが出来る。
2・8図 スライディングハンドル
[4] スピーダハンドル
 手早い作業をするときに使うクランク状のハンドル。
2・9図 スピーダハンドル
[5] その他
 ソケットレンチを使うときの補助具として用いるものに、ユニバーサルジョイント、エクステンションバー、ソケットアダプタ等がある。
 ユニバーサルジョイントは自在継手ともいい、ボルトナットを斜めの位置から締めたり、緩めたりするするときに使用する。
 エクステンションバーは、少し離れたところのボルトナットを廻すときに使う延長用の棒である。
 ソケットアダプタは差込角が異なるソケットとハンドルとの間にはめて連結するものである。
2・10図 ソケットレンチ用補助具
(5) T形レンチ
 ソケットとT形のハンドルが一体となったもので、手早い作業が出来る。
2・11図 T形レンチ
(6) T形フレックスレンチ
 形レンチのソケットの首の部分にユニバーサルジョイントが組み込まれているもので、斜め方向からでも作業が手早く出来る。
2・12図 T形フレックスレンチ
(7) モンキレンチ(アジャストレンチ)
 口径が変えられるスパナ状のレンチで、変わった寸法のボルト、ナットに対して使われる。顎の部分がスライドするのでガタが多少あり、規格化されたボルト、ナットには使用しないこと。
 使用するときは、調整ネジで口径をきっちり合わせ、隙間のない状態で使用する。なお、使う向きがあるので注意する。
2・13図 モンキレンチ
(8) 六角棒レンチ
 六角穴付ボルトを廻すときに使用するレンチで、棒状と差換式がある。
 棒状はL字型になっており、両端をうまく使い分ければ、強い締め付けや狭いところでの締め付けが出来る。なお、パイプやメガネスパナを使用して締め付け力を増加してはいけない。
 差換式は、ラチェットハンドルや、スピナハンドルと組み合わせて使用する。
2・14図 棒状六角レンチ
2・15図 棒状六角レンチの悪い使い方
2・16図 差換式六角レンチ
(9) ドライバ
 小ネジの頭部には、+又は−形のスリワリが入れてあり、回転させるときには、形状と大きさの合ったドライバを使用する。
 なお、狭いスペースで使用しやすいように柄が短くなっているドライバをスタビイドライバと云う。又、ゆるみにくいネジを廻すときにハンマで叩いて使用するドライバを、ショックドライバといい、叩くことによってドライバの先が回転するようになっている。
 (注意)ドライバは 2・18図に示すような使い方をしないこと
2・17図 ドライバ
2・18図 ドライバの悪い使い方
2・19図 スタビイドライバ
   2・20図 ショックドライバ
(10) プライヤ
 プライヤは針金を曲げたり、ねじったり、小物部品をつかんだりするときに使用するもので下記の如く用途により多くの種類のものがある。
 
 イ) コンビネーションプライヤ
 ー般にプライヤと呼ばれているもので、物をつかむ顎の部分が2段になっており、顎の一番奥の部分で針金などを切断することが出来る。
 ロ) ノーズプライヤ
 コンビネーションプライヤでは作業しにくいところや、小さい穴のピンなどをつかむときに使用する。
2・21図 コンビネーションプライヤ
2・22図 ノーズプライヤ
    
 ハ) ペンチ
 針金などの切断や、物をつかんだり曲げたりするときに使用する。
 ニ) ニッパ
 針金の切断や、電線の被膜をとるときに使用する。
    
2・23図 ペンチ
2・24図 ニッパ
      
 ホ) サークリッププライヤ
 サークリップ(スナップリング)の取り付け、取り外しに使用する。
 へ) バイスプライヤ
 力を殆ど使わずに開閉できる万力であり、挟むときは足の部分を握り、解除するときは中間レバーを握ればゆるむ。又挟む物の大きさにより足の先のネジを調整すれば、口の大きさを変える事が出来る。
    
2・25図 サークリッププライヤ
2・26図 バイスプライヤ
      
(11) ハンマ
 ハンマには、片手ハンマなど使用目的によりいろいろな種類の物がある。
 片手ハンマは、重さにより1/4〜3ポンドの物に分けられる。
 銅ハンマ、プラスチックハンマ、木ハンマ、ゴムハンマは、傷が付きやすい物に使用し、テストハンマは点検用のハンマで、ボルト、ナットの締め付けや、亀裂の有無等の点検に使用する。
2・27図 各種ハンマ
(12) ポンチ
 ドリルで穴をあけるときの案内として使ったり、マークを打つとき等に使用する。
2・28図 ポンチ
(13) ギヤプーラ
 ギヤ、プーリ、カラー等の取り外しに使用する。
2・29図 ギヤプーラ








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