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(2) ディスク式減速逆転機
(イ) 構造
 この減速逆転機は2・159図に示すようにエンジンのクランクの軸端に直結されたハウジングとその内部で遊離している前後進摩擦板、摩擦板を介して動力を伝達する前後進軸、その伝達機構としての各歯車、また摩擦板を動かしハウジングに圧着させるフローティングプレート(中間板とも云う)等から構成されている。
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2・159図 摩擦板式逆転減速機
 機構的には後進軸は中空軸になっていてその中を前進軸が貫通し、前進摩擦板と結合している。前進軸と後進軸はお互に干渉しないようベアリングで支えられている。動力は、ハウジングの内側の溝にフローティングプレートの外周が嵌まり込むようになっていてフローティングプレートを前または後に動かすことによりそれぞれの摩擦板をハウジングに圧着し、ハウジング→摩擦板→前進軸又は後進軸→推力軸へと伝達されるようになっている。推力軸の回転数は、クランク軸の回転数より減速されておりその度合は歯車の歯数の組合せで変わるようになっている。
(ロ) 作動
 ディスク式減速逆転機の作動を2・160図および2・161図に示す。
2・160図 前進位置
2・161図 後進位置








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