2・29図 焼付の例
2・30図 ハクリの例
2・31図 腐食の例
2・32図 侵食の例
2.33図 フレッチングの例
次いでメタルの摩耗量を計測する。これは主軸受ハウジング内にメタルを組み込み、キャップを規定トルクで締め付け、シリンダゲージを用いて、ハウジング内径測定位置と同位置同方向で内径を測定する。摩耗量やクランクピンとのスキマが使用限度を超える場合はメタルを交換する。
(ハ) スラスト軸受
主軸受キャップを分解する前にクランク軸端(計測し易い所)ヘダイヤルゲージを当ててクランク軸を軸方向へ軽く動かし、スラスト方向のスキマを測定する。スキマが使用限度を超える場合はスラストメタルを交換する。スラストメタル摺動面の傷やまくれ、亀裂を点検し、ひどいものは交換する。
(ニ) 主軸受ボルトおよびナット
スタッド又はボルトのネジ山がへたったものやボルトが伸びているもの(ピッチゲージで点検)は交換する。主軸受メタルが焼損したものはボルトの伸び、曲り、ネジ山などが損傷している恐れがあるため交換する。ロッドボルトのように遠心力が加わって引張り力が増大するような箇所ではないので使用時間による限度は設けていないがメーカで指示された分解回数に達したものは交換する。