添付資料1 作業要件書(試案) : 船台鉄工職
(注)
「詳細な知識」:当該知識を完全に理解していて、応用がきき、他人を指導できるレベル。
「十分な知識」:単独で作業を行うに際して、十分な知識を有しているレベル。
「常識的な知識」:作業を行うに際して、造船従事者として常識的な知識を有しているレベル。
| No. |
必要知識 |
No. |
必要技能 |
| 項 目 |
1
級 |
2
級 |
3
級 |
項 目 |
1
級 |
2
級 |
3
級 |
| 1 |
鉄工作業法一般 次に掲げる事項について所定の知識を有すること |
|
|
|
1 |
位置決め作業 |
○ |
|
|
| (1) 主な船種の船体構造の特徴について所定の知識を有すること |
詳
細
な
知
識 |
十
分
な
知
識 |
常
識
的
知
識 |
(1)組立ブロックの精度計測ができること |
| ・バラ積み船 |
(2)船体建てつけ状態の計測ができること |
○ |
|
|
| ・油送船 |
(3)上位技能者の指示によりブロック、船体建付け状態の精度計測ができること |
○ |
○ |
○ |
| ・化学製品油送船 |
(4)ブロック受け金具、支柱の適切な位置判断ができること |
○ |
○ |
|
| ・コンテナ船 |
(5)ブロック位置決め作業ができること |
○ |
|
|
| ・フェリー |
(6)盤木、支柱調整指示ができること |
○ |
|
|
| ・RORO船 |
(7)ブロック位置決め作業時間の見積が出来、適切な配員ができること |
○ |
|
|
| (2)船殻構造図、工作図、施工要領書、一品図、部材リスト等造船で使用される図面の内容について所定の知識を有すること |
詳
細
な
知
識 |
十
分
な
知
識 |
常
識
的
知
識 |
2 |
船台取付作業 |
|
|
|
| ・図面に記載されている線の種類、寸法、溶接記号、工作法記号について十分理解できること |
(1)船台取付作業の段取りができること |
○ |
○ |
|
| ・社内設計基準 |
(2)ブロック接合部の高度な切断ができること |
○ |
|
|
| ・社内工作基準 |
(3)ブロック接合部の皮材の接合作業ができること |
○ |
○ |
○ |
| (3)造船現図についての所定の知識 |
十分
な
知識 |
十分
な
知識 |
常識
的
知識 |
(4)ブロック接合部の骨材の接合作業ができること |
○ |
○ |
|
| ・外板展開法の種類と特徴 |
(5)ブロックの歪み取りができること |
○ |
○ |
|
| ・部材一品図作成手順 |
(6)船台鉄工作業の計画、他作業との調整、適切な配員ができること。また、作業良否の判定が的確にできること。 |
○ |
|
|
| (4)造船撓鉄についての所定の知識 |
常識
的
知識 |
常識
的
知識 |
|
|
|
|
|
| ・曲がり形状の種類 |
3 |
船台鉄工作業に関係する玉掛作業ができること |
|
|
|
| ・撓鉄作業方法 |
(1)船台位置決め作業に関係する玉掛作業ができること |
○ |
○ |
○ |
| (5) 切断についての所定の知識 |
詳細
な
知識 |
常識
的
知識 |
常識
的
知識 |
(2)大型クレーンの玉掛作業ができること |
○ |
○ |
○ |
| ・ガス切断の原理 |
(3)高所作業車の運転ができること |
○ |
○ |
|
| ・ガス切断に使用する工器具 |
|
|
|
|
|
| ・ガス切断作業法 |
| ・プラズマ切断、レーザ切断の原理 |
| (6)溶接についての所定の知識 |
常
識
的
知
識 |
常
識
的
知
識 |
|
| ・溶接方法の種類、用途および特徴 |
| ・溶接継手の種類および特徴 |
| ・溶接作業に使用する工器具の種類および使用方法 |
| ・開先の種類および形状 |
| ・溶接作業の方法 |
| ・溶接欠陥の種類および防止方法 |
| ・歪みの防止方法 |
| No. |
必要知識 |
No. |
必要技能 |
| 項 目 |
1
級 |
2
級 |
3
級 |
項 目 |
1
級 |
2
級 |
3
級 |
| 1 |
(7)金属材料の種類、性質及び用途について所定の知識 |
常識
的
知識 |
常識
的
知識 |
|
|
|
|
|
|
| ・軟鋼(構造用鋼材) |
| ・ステンレス鋼 |
| ・アルミニウムおよび合金 |
| (8)防錆処理についての所定の知識 |
常識
的
知識 |
常識
的
知識 |
|
| ・ブラスト処理 |
| ・鋼材に使用される塗料の種類と塗装方法 |
| (9)精度維持方法についての所定の知識 |
詳細
な
知識 |
常識
的
知識 |
|
| ・変形及び歪みの防止方法 |
| ・寸法測定方法と測定工器具の使用方法 |
| (10)品質管理についての所定の知識 |
常
識
的
知
識 |
常
識
的
知
識 |
|
| ・特性要因図 |
| ・標準偏差 |
| ・平均値 |
| ・抜き取り検査 |
| ・管理図 |
| ・パレード図 |
| 2 |
地上組立方法 |
十
分
な
知
識 |
常
識
的
知
識 |
|
| (1)組立に使用される工器具の種類、使用方法について所定の知識を有すること |
| (2)船殻ブロック組立手順のついて所定の知識を有すること |
| ・小組立方法・手順 |
| ・皮材の板継ぎ方法・手順 |
| ・平板ブロックの組立方法・手順 |
| ・曲がりブロックの組立方法・手順 |
| ・仮付け溶接作業 |
| |
| No. |
必要知識 |
No. |
必要技能 |
| 項 目 |
1
級 |
2
級 |
3
級 |
項 目 |
1
級 |
2
級 |
3
級 |
| 3 |
船体位置決めおよび船台取付作業 |
詳
細
な
知
識 |
十
分
な
知
識 |
常
識
的
知
識 |
|
|
|
|
|
| (1)船体位置決め、船台組立に使用される工器具の種類、使用方法について所定の知識を有すること |
| (2)船体の船台上での固定・保持方法について所定の知識を有していること |
| (3)船体(既搭載ブロック)の建てつけ状態ならびに組立ブロック接合部の計測方法について所定の知識を有すること |
| (4)ブロック接合部の状態に基づいて、搭載ブロックの位置決め方法(長手、幅、深さ方向の位置決め量)について所定の知識を有すること |
| (5)主構、内構材の取りつけ順序について所定の知識を有していること |
| 4 |
玉掛作業に関する所定の知識を有すること |
詳細
な
知識 |
詳細
な
知識 |
常識
的
知識 |
| ・部材、組立品の重量、重心が正しく推測できること |
| ・適切な吊ピースの選定と取付位置、数が指定できること |
| 5 |
安全衛生に関する知識 |
詳
細
な
知
識 |
詳
細
な
知
識 |
常
識
的
知
識 |
| 船台鉄工作業に伴う安全衛生について、次に掲げる事項について所定の知識を有すること |
| ・使用する機械、冶工具、原材料等の危険性およびこれらの取扱方法 |
| ・安全装置、保護具の性能および取扱方法 |
| ・作業手順 |
| ・作業開始前の点検 |
| ・整理・整頓など5Sの保持方法 |
| ・事故時における応急措置方法 |
| ・その他、労働安全衛生関係法令のうち、造船業に必要な部分に関する知識 |
