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5. 討論会「生活科学としての水環境を考えてみる」

 

・コーディネーター:濱田隆士

・講師:木村龍治、西田治文

 

【濱田氏】 それではですね、木村先生に一息ついて、水をとっていただいて体の中に水を循環させないと先生がへたばってしまうといけませんので。熱演有難うございました。今ですね、大変興味のある解説とライブな実験を体験しますとウズウズしますね。これは洒落ているつもりなんですけれど…。ただですね、これは当然のことですけど、木村先生がなさるからおもしろいという要素があるので、この辺は非常に難しいところですね。木村先生の語り口とニコニコとですね、失敗があってですね、テレビの具合もあまり良くなかったり、様々なライブな要素があって、これは実はエデュケイメント、大きな要素で、博物館の中でもこのごろ失敗を恐れない。子どもたちがやって、わざとというか、思わぬ失敗が面白い結果を招くとかあるのですが、それが実は私は今日の話のテーマの中心に置きたいと思っています。休みの間にこのアンケートをずいぶんいただきました。これを正式に取り上げて解析して、それに答えをというのでは、今の時間内ではできませんけれども、さっと拝見していくつかの私なりの整理をさせていただきました。三人でやる時間はなかったものですから、ちょっと偏見と独断でありますが、後半にですね、先生方の関連する事柄をちょっと織り込んでみたいと思います。私はですね、15分くらいですね、ちょっと総合討論というんでしょうか。それに入る前に少しイントロダクションとしての気持ちをですね、お話したいと思います。それは、お配りした資料の中に体験学習に向けてという堀口さんの記事、これはシップアンドオーシャンの出しているニュースレターの25に出たものですが、その前に私は面白い事例発表をうけて、授業と実習・演習・実験とが遊離してしまう現カリキュラムの欠陥、「科学」の諸局面のなかで、大きく欠けていること、といったちょっと今日の話とは飛び離れたようなテーマを意識して並べさせていただいております。この趣旨を先ずご理解いただきたいと思います。というのは皆さん自身の、ここにお出でいただいた動機というものは総合の学習というものを技術的にこなしていこうという意気込みよりもむしろその中に何を織り込みたいか、何を通して子どもたちに伝えたいか、ということを考える。

 

 

 

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