以上のように構造解析を行った結果、第1期に作成した計画図の通り、セラミック部品と金属部品の間に適切な枚数の積層板を置くことにより狙い通りの遮熱度を実現できる見通しが得られた。副室弁は縦長の副燃焼室の中で高温の燃焼ガスに曝されており、過熱の恐れがある。適切な冷却構造を設けることにより対処することが必要である。
(4) 目標熱発生率検討シミュレーション計算
熱発生率の変化が性能に及ぼす影響を計算して、目標とする熱発生率パターンを検討した。
1] 主な計算式
(1) ピストンの運動による主燃焼室容積と圧力の変化の計算式

ここで

(2) 燃焼ガスと燃焼室壁の間の熱伝達と熱伝達による圧力の変化の計算式
Q3P=0.3・Pm0.5・Tm0.5・(6.2−5.2÷5.70.01・C2+0.025・C)・(150÷D)0.25・(2.3・Awp・(TWP−Tm)+2.3・Awh・(Twh−Tm)+0.8・AwpL・(TwpL−Tm)・dt÷360000