2] 高効率タービンの設計・試作・評価及び改良
・タービン翼3次元データ作成のためのCADの整備を行った。
・従来のタービン過給器のタービン翼の損失分析を行い、高効率化の手法を明らかにして翼の3次元データを作成した。
・タービン翼及びタービンシャフトの設計を行い、図面を作成して試作した。
・タービン用試験装置を設計し、タービン試験用のエンジンや計測装置類を調達したうえ、これらを組み合わせて試験設備を整備した。
・タービン試験を実施し、タービンの効率、流量特性等を求めて評価を行い、今後の改良点等を検討した。
(3) 遮熱単気筒エンジンの設計・試作・評価
高温のシリンダーガスからの放熱を遮蔽し、改質ガスを燃料として確実に燃焼させる遮熱単気筒エンジンの設計を行い、既存の6気筒エンジンを改造する方法によりこれを試作して試験を行った。
1] 改質ガス用遮熱エンジンの基本構造検討
燃焼室周りの遮熱構造について有限要素法による構造解析を実施して熱応力や機械応力を計算し、遮熱効果を確保し応力を許容値以下に抑えることが可能な基本構造を求めた。
2] 改質ガス用遮熱単気筒エンジンの設計
既存エンジンを改造して単気筒エンジンを試作するために必要な検討を行い、シリンダーヘッド、ヘッドライナー、ピストン、副燃焼室等の部品設計、EGRシステムの設計、及びベンチ試験装置の設計を行った。
3] 単気筒遮熱エンジンの試作
・試作単気筒エンジンのベースとなる既存エンジン及び必要部品、物品類を調達した。
・調達した既存6気筒エンジンの分解、一部のシリンダーに加工を行い、シリンダーライナーや副燃焼室等を組み込み単気筒エンジンを試作した。
4] 改質ガスを燃料とし、高熱効率で窒素酸化物の排出が少ない燃焼方式の研究
・動力計、燃料供給装置、計測装置等を調達し、試作単気筒エンジン用のベンチ試験装置設備を整備した。
・試作単気筒エンジンをベンチ試験装置に設置し、性能試運転を行い、今後の改良点を検討した。
2.2 委員会
委員会を下記のとおり実施した。