サントピアマリーナのご好意で“プール”が開放され、特に小学生の女子に好評で元気よく水しぶきをあげていました。入浴時間も延長、初めて入るサウナぶろに喜ぶ子供達も多くみられました。夕食予定時刻6時30分前からお腹を空した児童達がバーベキュー会場のレストランに三三五五と集ってきました。夕食後の花火大会の説明もそこそこに食事開始、好きな物を満足そうに食べる子供たちの嬉しそうな様子は、加古川ロータリークラブ岡田会長の挨拶の時に、あれほど緊張していたのがうそのようでした。
花火大会は海水浴場の好意により、私共のために全面開放、広い砂浜で全員が花火を満喫し、夜9時、ロッヂとリゾートマンションに分れ、就寝しました。子供たちの多くは興奮して夜更けまで寝れなかったそうです。
翌朝5時からの魚釣りには前日以上の子供たちが参加して、早朝からサントピアマリーナ周辺は、時ならぬ賑やかさでした。
8時からは朝食に、魚釣りの余韻のさめやらぬ表情で子供が集まってきました。ボランティアのお姉さん達の用意したマクドナルドの朝食です。テーブル順に順序よく朝食を受けとって朝食が始まり、朝食のすむ頃、今日の予定の説明が始まりました。AグループとBグループが前日とは入替えの行動予定です。Aグループの海水浴、水上オートバイ体験乗船も大層好評でした。洲本警察署、漁業協同組合、洲本市観光課のご好意で海水浴場からの水上オートバイの発着が可能となり、子供達は4台の水上オートバイに一人ずつ乗船、インストラクターの運転で海上を航走、乗り馴れた頃より子供たちが自分でハンドルを握り航走体験もしました。もっと乗りたいという子供たちが多くてインストラクターやボランティアも困り果てる場面が続出しました。
クルージングを無事終えたグループと着替え終えた水上オートバイ体験グループが“北京”で昼食、予定通り午後2時、洲本港で洲本港から参加の児童と別れを惜しみながら迎えの海上保安庁の高速巡視艇で30名の児童たちが来船。一路神戸港へ、他は観光バスで神戸港へと帰路につきました。
前日出港した神戸港中突堤にいよいよ着岸、楽しかったクルージングも終わりに近づきました。前日とはまったく違った表情の児童たち。友達もできた、楽しい夏休みの思い出もできた。ある児童は、“震災後初めての旅行だった。とても旅行などできないと思っていたので、ほんとうに楽しかった”事務局は無事にこの事業が実施できることを願って作業してきましたが、この言葉を何よりもうれしく感じました。疲れも一気にふっ飛んだ思いで神戸港に上陸。観光バス組も神戸港中突堤に到着。参加者全員それぞれの思いで別れを惜んでクルージングは無事終えることが出来ました。今回のクルージングには、お父さんを亡くした児童が6名、家屋全壊で家族を亡くした児童が3名参加していました。
海上安全指導員、ボランティアの皆さん、本当にご苦労さまでした。