はじめに
本書は平成12年9月から12月にかけて当財団大会議室にて4回にわたり開催された「世界都市東京フォーラム第ニ部“歴史と文化からの考察”」の会議録である。
「世界都市東京フォーラム」は、“歴史的に国家の存在以前に長安、ローマ、イスタンブール、ロンドンといった世界都市の存在がより重要であった。それらの世界都市は次々と新しく役に立つ情報を生産し発信していたので世界中の人々から常に注目を集めていた。東京は単に日本の首都ではなく立派な世界都市として、世界に役立つ情報の生産発信をすべきである”を主旨に、いかにすれば東京が世界都市になりえるかを考察するフォーラムである。
「世界都市東京フォーラム第二部“歴史と文化からの考察”」では、歴史と文化をテーマに過去から現代までを振り返り東京を含め世界の都市、例えば、イスタンブール、ベネチア、北京などから世界都市の資格条件とは何か、また、その資格条件をあてはめることにより、いかにすれば東京は世界都市になれるかの意見交換を行った。本書は本フォーラム内容を関係各位に報告するとともにより多くの方々に内容を共有して頂けるよう作成したものである。
2001年3月
東京財団
情報交流部