野崎 皆さん、お忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。本日は南カリフォルニア大学からリチャード・ワインバーグ先生をお招きしました。ワインバーグ先生は、南カリフォルニア大学のテレビ&シネマ学科の教授であると同時に、アネンバーグセンターというベンチャーの支援組織のセンター長でもいらっしゃいます。
まず始めに、そのリチャード・ワインバーグ先生のご講演をお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
リチャード こんにちは。皆様の前でお話しすることができ非常に光栄です。野崎さんをはじめ関係者の皆様にお礼申しあげます。
本日お集まりの皆様は、日本のマンガやアニメーションについての専門家だと伺っておりますので、私よりも豊富な知識を持っていらっしゃることと思います。しかし本日は、私はアメリカ人ですので、アメリカ人としての視点、あるいは、アメリカ人としての見解などを皆様にご紹介いたします。
本日のプレゼンテーションの前半では、まず背景的な情報を皆様に提供したいと思います。その後で、日本についてアメリカ人がどんな見方をしているか。さらに、ハリウッドでは今どんなことが起きているかの最新情報と、「スーパーフラット」というテレビ番組についてお話をします。そして、日本のエンターテインメントには5つのPがあるという話を申し上げたいと思います。この5つのPは何か事前におわかりの方には後で商品でも差し上げましょう。その後で、南カリフォルニア大学USCのシネマテレビジョンの学部についてお話しを申し上げます。そして、我々が今新規にオープンしつつあるロバート・ゼメキスセンター・フォー・デジタルアーツという施設、こちらについてご紹介をします。さらに、交換留学のような形を考えているんですが、それもご紹介し、最後に幾つかのアニメーションをご覧に入れます。
私が日本を訪れるのはこれで18回目になります。年に3回ぐらい来日する機会があります。これまで、少しづつではありますが日本との関係を個人的に築いてきました。