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3] 評価

a) パターン5](神戸港レストラン船+USJアクセス船)

・レストラン船(客単価10,000円)の乗船率を28%とした場合(パターン1]と同じ)、アクセス船(客単価1,000円)の目標乗船率は34%となる。

・レストラン船によって収益を確保する事業特性であり、USJアクセス船はあくまでも空き時間の有効活用という位置づけである。

・USJアクセス船が採算性向上に寄与するというわけではない。←2港を使用するために港費負担が大きくなる他、非常勤職員の数も便数増加に合わせて増えることになるため、人件費が増える。

→USJアクセス便に係る経費負担の削減が鍵になる。

 

b) パターン6](神戸港遊覧船+USJアクセス船)

・遊覧船船(客単価1,000円)の乗船率を28%とした場合(パターン2]と同じ)、アクセス船(客単価1,000円)の目標乗船率は71%となる

・基本的に、上のパターン5]と同様の傾向があり、アクセス船は、採算向上に寄与するわけではない。

・遊覧船事業だけでも採算は見込みにくいため、パターン5]に比べて更に厳しい結果となる。

 

c) パターン7](USJ〜関空航路)

・便数を一定数確保した運航形態となるため、シミュレーション上は採算性が見込める結果となるが、便数を多くする分、利用客数の目標も大きくなる。

・また、運航時間帯の繁閑の差による利用客数の変動が大きくなることも見込まれるため、目標とする乗船率の確保は大きな課題となる。

・シミュレーションでは、客単価を1,000円とした場合の平均乗船率の目標が46%となり、実質50%で満員となるアクセス船としては厳しい結果となっている。

→実質回送となる便(午前中はUSJ→関空、午後は関空→USJの便)における利用者の確保が鍵となる。

 

図表 .-3.パターン7]における客単価と乗船率目標の関係

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