・【日帰り⇔宿泊】 日帰り圏内からの集客が65%となると予測。残りの宿泊客35%がどこに泊まるかが鍵となる。おそらく京都が1番手、大阪が2番手となろう。神戸にも相当数が泊まると考えている。
・USJ隣接のホテルは、家族向け宿泊特化型であり、観光来訪客の多くは既存の「料金が少々高くてもリゾート要素を備えたホテル」を利用するであろう。例えば、ホテル側で三都物語のような京都・大阪・神戸のパッケージ商品を出せば魅力があると思う。
・【旅行形態(利用者属性)】 旅行形態(利用者属性)を宿泊客に限定して考えれば、家族や個人旅行客が宿泊客の約半分(全体の22%)、団体旅行客(パック旅行)が約1/4強(全体の12%)となると考えている。個人旅行のほうが多いと考えている。
・【ターゲット】 ファミリー層+若者層がメインのターゲットになる。これは個人旅行が多くなると考えられる。年輩の方は、やはり団体パック旅行が中心となる。
・米国では大人が子供を連れてくるが、日本では逆のパターンであり、日本の施設も子供向けのものを入れた。
・神戸にUSJ利用の宿泊客を呼び込むのであれば、やはり若者層(友人同士、カップル等)が中心となろう。ファミリーとなると、マイカー利用(日帰り中心)が多くなるため、神戸にはさほど行かないと思う。
・【アクセス】 電車利用が40%、マイカー利用が40%、団体バス利用が12%、残り(シャトルバス、タクシー、船舶等)が8%となると予測しており、海上によるアクセスは少ないと予測している。
【USJと周辺地域の観光との関わりについて】
・現段階では、初年度に向けて準備している状況であり、まずはUSJ単体での集客しか視野に入れておらず、提携による割引は考えていない。
・ただし、開業2年目以降は、リピーターを確保する観点から連携を考える必要性は感じている。例えば、京都とUSJ、神戸ルミナリエとUSJ、といった組み合わせによる企画商品が有効なのではないか。
・USJとしても、神戸に入込む年間2,700万人の観光客は魅力である。例えば、北野を訪れる女性連れに、USJにも来て貰いたい。
・台湾や香港は、国民性として「おみやげ文化」があり、観光地では多くのお土産を買う。また、中国人は「日本人が海外で日本料理の店」に行くように、中華料理の店を探す。神戸にはそういった店が多いので、中国人を誘致する目玉にしたらどうか。。
【USJと海上観光航路の連携について】
・「USJ」という商標を使うには、ロイヤリティが必要であるが高額である。
(我々自身、米国USJに高いロイヤリティを支払っている。「USJ」の商標を使えるのは、パートナー契約を結んでいる企業:20社と、旅行会社(契約は15社)で集客のためのパンフレットにロゴ・写真等を使っている。)
・その意味で、海上ルートとUSJが連携をとるというのは、現時点では想定しにくい。