5. 大阪湾周辺の集客施設の意向把握
(1) 夢舞台株式会社
【将来の需要見込み】
・国営公園が完成し、全体機能が発揮されるのは平成14年3月。
・現在はホテルと国際会議場が目標の7割の稼働で、温室、レストランショップは1〜2割程度の稼働水準である。
【観光航路の魅力向上策】
・市民が気軽に利用できる船が必要。現状では料金、雰囲気の点で敷居が高い。
・発着場所が分散していて利用者の視点で使いやすいとは言えない。神戸港の旅客岸壁は公共埠頭でありながら専用貸しになっており、稼働率も低く、参入もできない。利用者も船が分散していると使い勝手が悪い。
・神戸港は物流のイメージは強いが、観光のイメージは弱い。
・遊覧船はコースにバリエーションがあればリピーターが増すのではないか。
【陸上観光施設との連携方策】
・国際会議のアフターコンベンションの誘致は考えられる。国内会議はほとんどが日帰りとなっている。
・往復入場券、施設の入場料等と一体となったクーポン券の発行は考えている。
【新規航路の開設に向けての考え方】
・USJ航路以外は航路開設は難しい。
・関空→交流の翼航路は採算面で厳しいし、チャーターでもニーズがあるかどうか解らない。
・USJ-神戸航路はポンツーンの確保と神戸港への参入が課題。
・神戸→夢舞台の採算が厳しいとすれば、USJ→神戸航路で利益を得て航路全体で採算に乗れば良いという考え方はある。
(2) ホテル
【神戸の観光動向】
・神戸は震災以後、観光客は回復していない。観光客は目新しいところに行くと考えられるが、神戸には目新しいものがない。
・神戸は観光都市ということだが、実際に来ても行くところが少ない。神戸の観光の魅力が低いと観光船の活性化も難しい。
【神戸の観光船の魅力】
・レストラン船は、他にも戦略があると思う。商圏としては、確かに地元が多いが、徐々に広がってきている。四国、中国のほか、名古屋の利用者が増加している。
・港めぐりは、時代遅れの感がある。
・神戸港は「外航客船」のイメージである。そのため、今の港めぐり船や屋形船はイメージに合わない気がする。港めぐりもこのイメージに合うものにリニューアルすべきである。その場合、船自体のインパクトの大きいものの方が魅力的である。